暁星十字軍 第一章

386940:ネヴァモア 2004/01/21 00:21:38


ゼロスパイアと名乗る者が
全ネバーランドに宣戦を布告して数日が過ぎた。
悲しい事に我等が同胞が、今や虜囚の憂目にある。

六ヶ国の喉下に刃が突きつけられ、
住民は隷属か殲滅の二択を余儀なくされている。
民の表情は曇り、街からは活気が消えた。
重い沈鬱な空気が漂い、如何なる大道芸者とて
場を華やげる事が可能とは思えぬ。

不安と絶望。諦念と無力感。恐怖。そして破壊。
ゼロスパイア、そしてゼロアースがネバーランドにもたらしたものは、
実にこのようなものでしか無かった。

 386941: 2 ネヴァモア 2004/01/21 00:22:44

ああ、これが真なる神として相応しい所業なのだろうか。
否。神とは力だけに富む存在ではない。
力のみ肥大した輩は単なる禽獣の類に過ぎぬ。

アースを見よ。我等に数々の加護を、恩恵を施し、
強大な力を持ちながらもそれを節制しておられる、
何と慎みに満ちた崇高さであることか。
他者を奴隷として恥じない精神と何とかけ離れていることか。

信仰心のある者に問う。アースとゼロアースと、
神として仰ぐならば果たしてどちらが正しいか?

信仰心の無い者に問う。アースとゼロアースと、
果たしてどちらと戦うべきであるか?

私には答えは明白のように思える。

 386942: 3 ネヴァモア 2004/01/21 00:23:50

言葉で敵対する者へは言葉で対処すべきである。
心で敵対する者へは心で対処すべきである。
では、剣で敵対する者に対しては?

説得し、呼びかけて、それでも彼が聞き入れない時。
その暁には剣を取るのも止むを得ないだろう。

先日私はゼロスパイアに問い掛けた。
彼は言葉を寄越す代わりに、鎖に繋がれた奴隷の姿を世界に示した。
それが彼の答えの全てであった。
ならば今こそ剣を取る時である。
天国への道に咲く花が、真白い花ばかりとは限らない。

虐げられし同胞を救い、偽りの神を打ち滅ぼすべく、
ここに私はアースの名の下「暁星十字軍」の結成を呼びかける。

 386943: (終) ネヴァモア 2004/01/21 00:26:20

これまで漫然と日を過ごしていた者達よ。
今日より正しき神のために力を尽くすがよい。

これまで強盗・詐欺師・人殺しでしかなかった者達よ。
今日より真なる神の戦士となるがよい。

これまで互い争い傷付けあっていた者達よ。
今日よりその刃を偽りの神に向けるがよい。

守るべきは人類の可能性を保ち、神へと至る道。
人の進化は人の手で。世界に平和と微笑を。
そを乱すゼロスパイアには死を。
かの者の五体を打ち砕き、

血の一滴……

肉の一片たりとも……

ネバーランドに留め置いてはならない。



アースもそれを望み給うであろう!

 386946: 諸注意 ネヴァモア 2004/01/21 00:27:48

・対ゼロスパイア、ゼロアース戦を目的としたRPスレッドです。
 国家を超えた組織としての活動ができる場を設けてみました。

・参加資格は一切問いません。

・自由に行動して下さって結構です。
 設定上、教会からの指示等がある事もあるでしょうが、
 それに拘束される義務はありません。

・システムとしての報酬は一切ありません。
 RPを楽しむ事に興味の持てない方は
 さしたる利益を得ないでしょう。

・単調になりがちなシステム的な突破作業を
 想像力で膨らませたいという方の参加は特に歓迎します。

 386950: 思ったのですが 幻影のズィニア 2004/01/21 00:41:22

ゼロスパイアは『己の烙印』がある国を用いてのみ、他国を攻撃できるんですから…みな烙印を消してしまえば奴は放置に……
仮になんらかの手法でまた攻め落とされても、何度でも消せますしね……
『一度で良いから見てみたい、放置され体育座りのゼロスパイア』

 386951: 十字軍…か。 シンクレア 2004/01/21 00:41:41

戦うべきはゼロスパイア。
それは確かだ。
初対面から剣を振りかざしてくる相手を放置していたら、
誰もが意思1つで殺される世界になってしまう。


だが…
相手の語る名は「ゼロアース」。
仮にもアースの名を冠した者が、本当にアースと無関係と言えるのか?

何の意味もなしに、アースの名を語るわけがない。

冥界軍のように、ゼロアースがアースの力を示す為の一端や、
アースが世界に直接干渉する為の代物の可能性だってある。


 386952: 続き シンクレア 2004/01/21 00:42:07

俺はゼロスパイア討伐を邪魔するつもりじゃないし、目的自体は
賛同もする。
だが、物言いからしてアース直接の神託でも授かった上の行動には
とても思えないが、この挙兵は、教皇…

神の意思を謳い文句にした、あんた自身の意思なんじゃないのか?

俺には、アースの威光を崩す恐れのあるあの存在を、
身内と分かっていながら大仰に宣伝して同士討ちを仕掛けるようにも見えるよ。

 386963: 我らは実は困っているのである インフェルノ 2004/01/21 01:35:44

聖神ゼロアースなのか、聖地ゼロアースなのか、
いい加減統一して貰えぬかとアース神に電波を送ったが返信が無い。

我らは聖地で合っておるのだと盲信しておくとして、
ゼロアースという地にゼロスパイア様が居られるのだと思う事にする。
故にアースとゼロアースを比較する必要は無いと思うのだよ。

そう、加護などと言いつつ人の成長を邪魔し続けるアースと、
戦い成長するの場をお与えになるゼロスパイア様を比較すべきなのだ。

と言う事で、神の言葉の罠に嵌った教皇は捨て置くとして、
我らは神の命に従いて戦いの準備を進めるのである。

さあ行こう奴隷達、発起の日は近い。

 386968: 聖地か聖神かの問題に関して ネヴァモア 2004/01/21 01:44:57

「愚かなる諸君へ」スレのゼロスパイアの言葉、

>私はこの地に新たなる神『ゼロアース』を降臨させるべく〜

>ゼロスパイア及びゼロアースを崇めよ。

から両者は別物と判断。
地名に神の名が冠されているのは単に同じ名前にしたか、
あるいは世界情勢上の記述は特定の土地を表すのではなく
神そのもの――あの建物の中にゼロアースが居る
――とのように解釈したという次第。

 386973: 問いに対し ネヴァモア 2004/01/21 02:14:07

ゼロアースがアースと関係あるものであるか否か?
一体何故アースがかような行為に及ばねばならぬのか。
仮にアースが世界の住民を隷属化に置かんと欲したとしよう。
ならばその大いなる力を自ら行使するに違いない。
アースの力は不可侵で、未だ傷を加えられた人間はいないのだから。

仮に百歩譲ってゼロアースがアースの意志に基づく存在だったとする。
ならばゼロアースはその存在自体が明確な悪なのだから、
アースの意志としてもそれは滅ぼすべき存在である。

悩む必要は無い。悩んで偽神に振う刃の速度が緩むようならば、
それは人類に対する罪である。

 386975: 団結を訴える ネヴァモア 2004/01/21 02:31:27

私の願いは偽りの神が滅び去る事、その一点であって、
この点に関してはシンクレア氏よ、
汝も理解していてくれているようだし、
恐らく他の大多数の者も賛同してくれる筈である。

我が言葉に納得いかぬ者は、
それぞれ己の信ずる所に従い戦いに赴くが良い。
私はそれを今は否定しない。

何故なら最も避けねばならないのは、
頑なに信仰を説いて、団結すべき時に団結できず、
偽りの神に屈してしまう事だからである。

 386997: ふん。  ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/21 06:14:09

アース神の僕が何やら挙兵を目的とし
人を集めていると聞いたが、それがこの場所か。

ゼロスパイア・・・・・。

右手に武器を掲げ、激しい闘志で世の者どもを折伏せしめようと
そうしようとしているのか。
否。奴は単に奴隷を作り出そうとしているだけではないのか。
ならば────それは宗教などでは無いのではないか。

俺には信仰心の欠片も無い。

全くといって良いほど無いが
ネヴァモア君の言葉は信ずるに値する。

俺は神は信じないが
信に足る言葉を紡ぐ者は信じられる。

俺の拳は果てしなく小さいが────
好きに使ってくれ。神ではなく君の意思でな。

 387001: ふむ 幻影のズィニア 2004/01/21 07:04:53

アース神が何を望むか…かの神々は私の神ではありませぬが、今までの干渉を考えれば容易に想像できるでしょう。
あの神々が望むは混沌。
ゼロスパイアに従うは戦の始まりであり、従わぬもまた戦の始まりである……だからこそ
『一度でいいから見てみたい、全裸正座放置ゼロスパイア』

 387007: 探索の旅を続けています:イリス イリス 2004/01/21 07:32:32

かの者、ゼロスパイアのことを。
彼が崇め、ネバーランドを「永久なる罪人(とがびと)の大地」と呼ぶゼロアースなる神の存在を。

彼が何故今現れたのか。
ゼロアースは本当に神なのか。
しかも「アースを認めぬ者」とも読みとれる名をその身につけての現出。

募るは、押さえきれぬ探求心。
そして、未知なる危険に踏み込む好奇心。

まずは、聖なる神が人々から奪いし彼の塔へ。
闘争については、ネヴァモア様ほか多くの力ある者がいらっしゃる故、
ボクは険しき探索の旅に。

 387010: 運命は… フェンリル 2004/01/21 07:38:41

ゼロを名乗る者を選ぶのか、それとも歯向かう者を選ぶのか。

ただ一つ言えるのは、
アースの呪いを打ち消さぬ限り、呪いを制す事が叶わない限り、
如何にゼロアースなる者が世を浄化しようとも、
如何に人が彼を退けようとも、
結局は全てが無に消えてしまうということ。

教皇、貴方はこの程度の事、すでに悟っていると思ったが…

それともこれもまた進化…もとい、神化の道か。

いずれにしろ私の居るべき場所ではないな、失敬。

 387024: 我ら卑しき奴隷の身 レイドリアン 2004/01/21 10:39:47

メイマイ様にはなんら私怨はあらねど、神がそう欲しておられる。
我等、これを見事に果たすのみ。
全力を以って攻撃致します。

元々我は自由を尊ぶ暗黒神が僕。
趣の似た神に協力することに違和感は御座いません。

それでは参ります。


 我は偉大なる暗黒神が僕 この地に破壊と混乱を齎さん

    砕け、全てを
    捧げよ、魂
    今宵は、殺戮の宴なり


          暗黒司教 レイドリアン

 387049: 山頂晴れて:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/21 11:59:56

お久しぶりですね。
「チッ、相変わらず冴えねえな」
あなたは変わりませんね。
「オマエは色々くだらねェ事やってるそうじゃなねえか」
ええ。あなたと離れてから、色々有りましてね。
しかし、あなたを迎えに行く日が来ようとは・・・・
「フン。オレはオマエのやった事に付き合ってたからな。
 フッカー、ジョブキラー、マーシー・・・」
あなたと一緒だから命を永らえられた。
しかし、今度は少し違うのです
「どこまで行っても人間は同じさ。
 自分が可愛くて仕方がないんだ。ケケケ!」
今度は人の為に、命を奪いましょう。
カトラスに命ずる。私の腰に。
「まったく偽善者だぜ。海賊刀に人助けさせるなんてよ・・・・」

 387058: 反ゼロアース宣言:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/21 12:16:56

我等は此処に情熱を以て宣す。
我等を暴虐の鎖で繋ぎ、蹂躙せんとするゼロスパイアに対し、
尊厳を以て敢然と反抗し、
此処にアースの名に於いて宣戦を布告す。

我等は決して孤立せず。
自由を渇望せしむる者の居る限り、
海を越え、同胞は腕(かいな)を堅く結びゆく。
我等が勝利は揺るぎ無き。
今ぞ聞け!我等が雄叫び!
背徳の神、汝はその旗を自ずからの血で染めん。

我等の屍(かばね)が墳墓に満ちようとも、
断頭台の露が止まぬとも、
我等は屈せず、歩みを止めず。

光を荷い立つ同胞、兄弟姉妹よ。
決然立って武装せよ!
アースの旗は行く手を護る。
暁告げる星は我等ぞ。
奮い立て!
悪神、断固破砕せよ!

 387112: 信仰心・・・・ ルソー 2004/01/21 15:38:22

私にとっては、信仰心などはそれほど重要なことではない。

理性による判断、それを誤らないための自己の哲学の構築、私にとっての日々の関心事はそれにつきる。

さて、午前の政務を終え少し昼寝でもと思い、自宅へ帰ってみたら次のような伝言が投げ込まれていた。

啓示  ゼロスパイア  2004/01/21 13:54:56 

我主、聖神ゼロアースは間も無く降臨されるであろう。
聖神ゼロアースを崇めよ。
罪を償うつもりであれば、言動にてそれを示すのだ。


罪とは何か?今一度己に問いかける命題を与えられてしまったようだ。
もとより、答えなど決まっているわけでもあるが・・・(ふふ

 387137: 教皇陛下に拝謁 シェルフィー・シーズニング 2004/01/21 18:44:24

携帯民向け報道している第一種放送事業者のシェルフィーと申します。この前のご講義の受講生の一人です(礼)

アースとゼロアースの比較はまだ活動の全容が不明なのでなんとも申しあげられませんが、個人的に今の「余興」はゼロアース本国の城門親衛隊の要員確保と、臣民補充ではないかと、かつてのアースノヴァ戦役の戦史を紐解いて調べているところです。
つまりゼロアース降臨3月説です。どう思われます?

あと最大の懸念はアースノヴァ戦役の時のように、この状況を利して漁夫の利を得る者が次のステージのNL支配者となる危惧です。
どう思われます?

 387162: 教皇。 シンクレア 2004/01/21 20:43:28

関係がどんなものだったとしてもアース自身は正当化される、か。
まあ、アースを熱烈に崇める者の言葉に今更揺らぎがあるわけもないか…

ゼロスパイアが偽りの神にせよ真の神にせよ、
あれを放置する事は世界の崩壊に繋がりかねない。

この地に棲まう者全体で対抗しなきゃならない、共通の敵だ。
主義主張、それこそ信仰すらも置いて手を組むべきだな…
最もそうしそうもない一派のトップが、それを呼びかけているのだから。

意図は汲んだ。
微弱な力しか持ってないが、俺も出来る限り一緒に戦わせて貰おう。

 387163: 神滅の、勇者… シンクレア 2004/01/21 20:44:14

アース教を庇い立てする気は毛頭ないけれど、
今は確実に世界を蝕んでくる相手をまず倒すべきなんじゃないだろうか。

アースを立てるにしても、倒すにしても、
自分達自身の棲まう場所が滅んでしまったらそれこそ意味がないから。

だからこそ教皇も動いた、と俺は思ったんだけどね。

…神滅騎士団ランシュバイク。
その名前が伊達じゃないなら、あのゼロを名乗る者も討つべき対象じゃないのか?
そうだろ、フェンリルさん。

 387165: さて・・・ シンクレア 2004/01/21 20:45:55

ルソーさんの家に来た伝言から考えても、
あれ程の実力を持ったゼロスパイアすら、後ろに控えているゼロアースとやらの
配下の1人でしかないのか…

ゼロアースは聖地としての名称だけかと思っていたけれど、
俺は考えがまだまだ甘かったようだ。
教皇の解釈が当たっていたみたいだな。

今は、あれ以上の存在が降りないように祈るしかないな。
祈る対象はアースにしたくないところだけども。

 387172: シェルフィーさま;イリス イリス 2004/01/21 21:20:08

ボクもシェルフィーさまと同じ危惧を抱いています。
あまりにも似すぎていますから。当時と今は。

また、一部で語られ始めている、呪われし竜の弱体化。
いえ、正確に言えば、竜との接続を密にすることを強いる変化も、
ひょっとしたら、彼の者が執り行っている何らかの儀式に関係があるのではないかと、そう思えるのです。
そう思い、竜にまつわる霊峰への探索を行おうと考えています。

一度経験した道なら。
我々は、かつての轍を再び踏むことはないと信じたい・・・。

 387176: 第2回対アースノヴァ大同盟の詔宣を! シェルフィー・シーズニング 2004/01/21 21:48:53

なるほど、なるほど>イリスさん

さて5領でメイマイを攻めてる聖神兵団の手先となったフリッツが別スレで何やら自慢げに話をしているのですが、何でも烙印国が1つもなくなるとゼロもフリッツも困るようです(☆w☆)

つまり、ゼロが困る=ifが困る

古今東西、古くはなすかも事件、新しくはエデン禁呪戦役と、神々さえカオスに包まれるNLで、このままifのシナリオ通りに進むのは、KOC民としてあるべき姿なのでしょうか?
盾もらって、NPCに倒されてにやけてる無辜の民は、真にKOC民たるものでしょうか?
神の作った線路の上をただ走らされるのが、混沌の民なのでしょうか?

 387180: 教皇の宣下をお待ちします〜☆ シェルフィー・シーズニング 2004/01/21 21:54:25

いいえ、そんなどっかの世界の学歴社会のような世界では、ここはないはず。

いまこそ神のシナリオを突き破り、真のカオスを楽しむのが真KOC民でしょう〜☆
いざ、全国にかつて出された対NPC大同盟を今こそ呼び出すときです。教皇。
烙印国がすべて消えた時、神の手の平から飛び出した神さえ制御不能の世界への扉が開かれます。

教皇、動思われますか?

 387182: ふむ:ズィニア 幻影のズィニア 2004/01/21 21:56:40

気になるのは『奴隷がいなくなったら別の攻撃手段をとる』という彼の者の言葉。
神殿か冥界軍か呪竜か突破か…はたまた全く新しい攻撃手段なのか……

 387183: 今こそレコンキスタ(失地回復)を! シェルフィー・シーズニング 2004/01/21 21:59:24

ゼロに奪われ、失われた世界を、今一度奪回のため、全土に十字軍を召集するのです。
再征服する権利は我等ユーザーのもの。300円払って、IFがいい目をみるシナリオなんか、誰もみたくはないでしょう。

教皇。いまこそクルセイダーの召集を!

 387184: 幻影のズィニアさん シェルフィー・シーズニング 2004/01/21 22:02:22

それもみたいのあるし(300円払ってるんだから)

 387186: ふむ:ズィニア 幻影のズィニア 2004/01/21 22:05:38

まあ、別に何がこようが私がすることは変わらぬがね(笑)

 387188: あと詳細は・・・・・ シェルフィー・シーズニング 2004/01/21 22:07:50

十字軍国(仮称)は烙印きたら消すとか、細かい取り決めはまた考えてみますね〜☆

 387191: ふ… セバード・C・シェール 2004/01/21 22:28:41

適度に暴れてくれることを私は望みます。

…力におぼれた傲慢さが何を産み出すのかは言うまでもありますまい。
ただ、その過程で生ずる戦役…それが私たちの益に叶うものであると…そうでなくとも、害にはならないと。


神前に悩みが無いとは言いません。…貴方たちの戦い次第によっては敵にも味方にもなりましょう。その時は…よろしくお願いします。


(…300円とかよくわからない話は止めた方が良いですよー)

 387194: 【再び降臨した白き狩人】:レイズ レイズ 2004/01/21 22:34:49

ご無沙汰です、ネヴァモアさん。

かつては、見出すモノの違いから道を分かれたが、今再び力を貸させて欲しい。

【白十字】の名の下に、世界に仇なす【ゼロスパイア】【ゼロアース】に、等しく滅びを!

【傭兵団】PILGRIM JAGER(ピルグリム・イェーガー)
【白き狩人】レイズ・A・スターウィンド

 387198: なるほど・・:フォーカス フォーカス 2004/01/21 22:53:00

これがアース教の出した結論ですか

主張はごもっとも。
ただ、団結できないことを恐れるのであれば、まずは「アースの名の下」というのを外されては如何でしょうか?

アースの下に集うのをよしとしないものもいるわけですし
心ならずもアースの名の下で働くというのを、理由は皆それぞれ異なれどもただ一点「偽りの神を滅ぼす」ということで団結したほうが、士気に違いが出てくると愚考いたします。

無論、その中でアースを信じる集団が核を務めるのは発起者として自然の流れだと思いますがね。

 387237: 偽神か・・ ゼディル 2004/01/22 02:22:35

自然神以外の神・・偽神ゼロスパイアを排除するというのなら協力しましょう

アース教と共に行動というのは気に食わないですが仕方ないですね

だが協力するのはヤツを滅するまでの事

その後は好きにやらせて貰います

 387247: 郷愁 アズライト=D 2004/01/22 02:48:18

――――――月。

波一つない…まるで鏡のような湖面に月が映っている、
あたかもこの世界には始めから月が二つ存在するかのような錯覚すら覚える不思議な感覚…。
そんな二つの月が輝く幻想的な雰囲気を醸す湖の畔で男は立っていた。

湖面に浮かぶ月を見つめ彼は呟く。
「これ以上は…」
幼き頃より慣れ親しんだこの国を思い返す――。

思えばたくさんの人々に出会えたものだ。
昔を懐かしんでいつの間にか笑みが零れる。

 387248: 2 アズライト=D 2004/01/22 02:49:04

偽神ゼロアースを崇め、全世界に隷属を強要するゼロスパイア――。

このまま戦火に己が身を投じれば、かの偽神の刃はこの平和の国にも振りおとされるであろう…。
かといって奴の行為をこのまま容認すれば、いつの日か必ずこの国に災いを招く…。

選択を迫られていた――。
冥界城…そしてムゲン…。

「やはり行かねばなりませんね…。」
男は口元を緩め、やや寂しげに小さく笑った。

 387249: 3 アズライト=D 2004/01/22 02:49:24

ふと東の空を見上げると夜明けが近いのだろう…先刻まで瞬いていた星々が淡い色彩になっている。

空を見上げたままゆっくりと目蓋を閉じる…。

映るのは――
この世界に住まう自身にとって大切な人々の笑顔…そして全てを賭して守りたいたった一人の女性。

少しの間…空を見上げていた――――。

 387250: 4 アズライト=D 2004/01/22 02:49:49





――そして戦う事を選んだ男は紅き衣を身に纏い、異形の大鎌に手を掛ける。
「どんなに戦っても争いが絶える事はないのですね…。」
自嘲気味に呟かれた言葉を後にして男は自身の教会を後にした。

向かうはジャピトスのアース教会教皇庁。
『我等の前途に聖神アースの加護と祝福を…』

戦場に再び紅い影が舞い降りる――。

 387253: 一夜明けて ネヴァモア 2004/01/22 02:59:38

団体

・アース教会

個人

・ヨシフジュガシヴィリ
・シンクレア
・レイズ
・ゼディル


参加が確定した組織・個人の名前を書き出し、
ネヴァモアはあまりの少なさに思わず憤慨して机を叩いた。

(偽りとは言え、神を名乗るものの力を侮ってはならない。
 人間が個々人の力でどうこうできるものではないというのに)

 387254: 、 ネヴァモア 2004/01/22 03:00:10

彼が眉間に皺を寄せていると、執務室の扉を叩く音が聞こえた。
記者が表門まで取材に来ているのだという。
全世界に宣言を発したからには当然予期していた事である。
言論の力に重きを置くネヴァモアにとって、
俗に言うマスコミ対策というものは重要な意義を持っていた。

だから上着を羽織って足早に外まで出向いたのであるが――

 387255: 、 ネヴァモア 2004/01/22 03:01:09

ゼロアースはいつ降臨すると思います?
この状況下で漁夫の利を狙うものの可能性は?
どう思われます? どう思われます? どう思われます?


……と、こんな時に政治展望を尋ねられたり
訳の判らない単語を矢継ぎ早に浴びせられるので、
ネヴァモアはひどく閉口した。
一旦はそのまま背を向けて戻ろうとしたが、
やはり思い直して一応何か言っておく事に決めた。

 387256: 、 ネヴァモア 2004/01/22 03:01:43

「……興奮するのは判りますが、落ち着きなさい。

 ご指摘の通り、この状況が未来の国際情勢に
 大きな影響を与えるのは間違い無い。
 が、今はそんな事を話題にする時ではない。

 私が今言えるのは、いかなる形であれ
 ゼロスパイアによってもたらされた混乱を
 下賎な政治的利益に還元せんと目論む者がいれば、
 その者は八つ裂きにされて
 神の炎に焼き尽くされるべき輩だという事である。

 387257: 、 ネヴァモア 2004/01/22 03:02:35

 私としてはゼロスパイアを排除できた暁には
 全ての国際情勢をゼロスパイア登場前の状況に
 戻すのが理想だと考えているが……
 しかし今そんな事を言っても獲らぬ狸の何とやら、
 不毛なばかりで実入りが無い。
 
 十字軍の召集を! との事だが、
 だから今こうして呼びかけているのである。
 あなたも賛同してくださるのなら、
 知人等に参加を呼びかけて頂ければ嬉しい。

 他に質問は? 無ければ忙しいので失礼」

 387258: (終) ネヴァモア 2004/01/22 03:03:12

まだ何か言いたげな彼女を尻目に
ネヴァモアは執務室に戻ってきた。
扉を閉め鍵をかけると、再び机に向かう。

溜まっている手紙を読もうと紙の山を漁っていると、
中に見慣れた文字があるのが目に留まった。
見れば教会の聖職者でないにも関わらず、
しばしば教会に助言等を寄せてくれている
フォーカス氏からの手紙であった。
早速書かれている内容に目を走らす。

「……神の名を出すのでは共感は得られない、か」

彼は悲しげに呟いた。

 387260: 護るべき場所、護るべき想い リュート=ランクス 2004/01/22 03:24:30

僕は、異形の大鎌を手にもつ紅い影を丘の上から見ていた。

「やはり、行ってしまうか‥‥」
‥‥別れの言葉は言うまい。

貴方がその道を選んだのなら、それが貴方の信念なら、僕にできることは、ただこうして見送ることだけ。

けれど、僕は、僕の信念で戦おう。
剣を振るうだけが戦いじゃない。たとえ相手が刃を向けようとも、僕は、僕らは、決して屈しはしない。

 387261: 、 リュート=ランクス 2004/01/22 03:25:13

あの日、竜が世界を覆った日、僕は誓ったから。
大切なもの、失いたくないものを護るため。

だから。
貴方はその想いのまま、為すべきことを為せばいい。
そして、全てが終わった時には、この国に帰ってくればいい。

 387262: 。 リュート=ランクス 2004/01/22 03:25:30

青く冴えていた月明かりはやがて薄れ、太陽が昇り始めていた。
いつもと同じように夜は明け、やがて光がその領分を広げていった。

僕のような信心の無い者が言うのはあまりにおこがましいけれど‥‥
「偉大なる聖神アースよ、貴方を信じる者たちに、どうかその加護と祝福を‥‥」

一陣の風が吹いた。
今、僕は誓いを新たにする。未来の希望を手にするために。

 387264: 資格なきもの ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 03:40:05

払暁。

稜線からは銀の光、藍から鴇色へと、徐々に空の色領が変化を遂げる時。
ヘルハンプールの暁は、邪神を唱え隷属を強いた末の民の末路を示すような、そんな異形の棺桶にも例外なく訪れる。

棺桶の傍ら、銀髪の男の剣圧で軽く跳ね飛ばされた女は、受け身も取れぬまま、地面に叩きつけられる。

「が・・・・はぁっ!」
衝撃に、息が詰まる。空気を欲しようと喘ぐ厚めの唇は、紅ではなく自身の血で黒く染まっていた。

「フン・・・」
男は興味を失ったように、倒れた女に背を向ける。
「まだ・・・まだだっ!」

よろよろと、鞘を杖にして大地に立つ。


 387265: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 04:00:14

白かった胴衣も自身の血でどす黒く染まり、露出した腹には、先の攻撃で袈裟がけに斬られた深い切り傷が、鼻筋の通った端正な顔にも、戦いでの刃傷が古い痕を含め無数に刻まれており、呪粧の上を赤い血の線を描いている。

出血のせいか、ひどく寒い。

それでも、女の双眼に炎は消えておらず、殺気をもった眼で男、ゼロスパイアの背をねめつける。
「まだ・・・まだ戦えるっ!」
白い息を吐き出しながら、剣を構える。

「しつこいな・・・うざってぇよ!」
苛立たしげに振るう神速の剣。

―反応すら、出来ない。―

白んでいく空が、血飛沫で赤く、染まる。

 387267: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 04:14:05

 

気がつくと、日は、稜線より僅かに離れ、朱色の陽が大地に降り注ぐ。


まばらな木立の中、朽葉と血溜まりに私は横たわっていた。

どうやって、あの場から生き延びたかは分からない。ただ、名も知らぬ者の善意が介在していたのは確実なようだ。


脇腹は、サラシ布で巻かれて止血されている。
剣は、鞘に収められ傍らの木立に掛られいる。

ゆっくりと起き上がり、剣に手を伸ばす。剣を抜くと、刃こぼれは仕方ないにしても私の血は拭われて収められていた。


勢い勇んで先走った末にこれだ。
剣を握りしめ見つめながら、私は自分の浅慮と、無力を呪った。

 387268: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 04:26:11

邪神を語る者が出現してより、私の国は邪神に翻弄され続けていた。

我が国を食い物にしていた纂奪者による落城寸前のゼロスパイアへの降伏。

それらは国民には全く告げられず、纂奪者は国から消えた。


そして城に刻まれた呪わしき烙印。
魔女の意匠の深紅の旗は、邪神の御印に塗り変えられ、国号は邪神の手先としての意味しか持たない名となり、民は等しく奴隷とされた。


本来ならば、国民に邪神を強いたゼロスパイアと共に、国を汚したその纂奪者もろともその首を大地に叩き落としてやりたい衝動に、私は駆られていた。

だが、結果はどうだ。

 387269: 怒れる丘:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/22 04:26:38

ジャピトス近郊。
ぽつり、ぽつりと寞野に点在する農園の一角に、煉瓦立ての瀟洒な建築がある。
アース教教皇庁。
ゼロアース降臨の一報以来、日頃は静かな教皇庁も慌ただしく行き交う人が増え、
活況を呈している。
その建物を左手に見ながら裏手に回り込むと、
広大な庭園に面して真新しい天幕が立っている。
だが、人気は少ない。

 387270: 拳に陽をうけ:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/22 04:28:05

「遅い!」
「申し訳ありません、団長」
「そんな事を聞いているのでは無い。
 何故、編成が遅れているかを聞いているのです!」
「はっ。思いの外兵站補充に手間取りまして・・・・」
小柄な男が、その身体から出たとは思えぬほどの声量で
大男を詰問している。
木製の椅子から荒々しく立ち上がり、小柄な男は大男に詰め寄る。
「良いですか。未曾有の危機なのです!
 今すぐに行軍を開始し、悪神殲滅に全力を尽くさねばならない。
 しかるに、この遅れはどういう事か!」
「はっ!直ちに編成作業を完結させるべく努力します!」
「宜しい。取りかかりなさい」

 387271: シンクレア君へ フェンリル 2004/01/22 04:28:38

私にはまだ、ゼロが危惧すべき存在なのかは分からない。

アースがその呪いによって、未来を消滅させてしまう事は
阻止すべき事。
自然神が己の思惑のみに従い、運命を振り出しに戻す事は
許されざる事。

ただ世の中にはムゲンのように
輪廻を、未来を持続させたいがために世の浄化を望む者も居る。

ムゲンは人の魂の輪廻を護り続け、真に浄化された魂となったところで、罪無き者ヒトゲノムへと転生させる事により浄化された世界を創ろうとした。

ゼロがもしそれを成すのであれば手出しはしない。
が、冥王の名を借りただけの、
破滅のための浄化ならば…私も魔剣を抜こう。

 387272: 地の果ての子らに歌えよ:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/22 04:29:11

「バケイ司祭、随分張り切っておられますね」
「これは猊下」
バケイが振り返ると、
そこには白いマント姿のネヴァモアが立っていた。
「お恥ずかしい限りです。
 折角、騎士団長職に推挙して頂いたのに、この体たらくでは・・・」
「いえ。どこでも同じ様なものですよ。
 座ってもよろしいですか?」
「これは失礼。何か持ってこさせましょう。従卒!熱い珈琲を」
がらんとした天幕に冬の風が突き刺さる。
頼りなく揺れるその様子が、
広々とした空間をより寒々と演出していた。

 387273: 未曾有の血:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/22 04:30:18

「久々の戦包はどうもしっくりいきませんね。
 まさか今一度剣を握る事になろうとは・・・・」
「なかなかお似合いですよ」
ネヴァモアは微笑みながら応じる。
「そも、無勝手流の剣法ですし。
 かつては悪剣そのものですから」
「ですが、その剣はアースが求めたのです。期待しています」
微笑み返しながらバケイは困った。
「御期待に添えるよう、努力します」
何とか辞令を言い終わると、彼は珈琲を一気に飲んだ。
この戦いに一片の疑問もない。しかし、現実はバケイにとって、
恐らくネヴァモアにとっても困惑だらけだった。
敵がいるのに味方がいないとは!

 387274: 気高き君の城壁をうめて:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/22 04:31:22

「猊下、そろそろ・・・・」
お付きの僧侶がネヴァモアに耳打ちする。
「ああ、そんな時間ですか。
 バケイしさ・・いや、団長。引き続き編成をお願いします」
「はっ!」
きびすを返すネヴァモアの後ろ姿に、バケイは敬礼を送る。
(しかし・・・)
バケイは内心思った。
(この戦い、まずは現実を打ち破らないと駄目なようですね)

 387276: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 04:41:38

相見える度に、彼の者に傷を付ける事能わず、逆に自身にばかり傷が刻まれていく現状。

そればかりか、見知らぬ者の助命がなくば、死に至っていた自身の未熟さ。

おそらく、私のような者をゼロスパイアは、戦う「価値のないもの」と呼ぶのだろう。


何が、誇りか。犬死に同然の敗北をした意地を誇りと嘯くのは、傲慢にも程がある。


、と自身を罵るのはここでやめだ。
今は、体を休める時だ。
そして眠りから醒めたら、戦えるように必ず強くなろうと自分に誓う。

頭を覆っていたヘジャーブを脱ぎ捨て、マントのように体に巻き付けると私は暫しの眠りについた。

 387277: 眠りから醒めて ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 04:55:41



再び目覚めた時には、既に昼を過ぎていた。

薄曇りの空、雲はやけに速く北に流れる。
四半日もしないうちに、雨が降るのだろう。

私は手早く荷をまとめるとマント代わりにしたヘジャーブを頭に被る。
そしてその足で、ジャピトスに向かう。
胴衣が血で汚れ、ごわごわとしているが、ヘジャーブで何とか隠せるだろう。

急いだ方がいい。

砂漠の国、ジャピトスの農村地帯。
からからと乾いたこの地に、多くの水と設備を要する農耕を根付かせるには長い年月と、労力があったのだろう。
その苦労を厭わず、高みに昇りつめる事を何よりの喜びとするアースの信徒。

私の国にはない民の強さを、私は羨ましく感じた。

 387278: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 05:11:55

煉瓦造の聖堂に、足を踏み入れる。

十字軍の結成をアース教皇猊下ネヴァモアが掲げたのが、昨日の夜半。ゼロスパイアへ挑む者で聖堂は埋め尽くされているのかと思えば、ここにいるのは殆どが元よりのアース信徒のように見えた。
予想に反した結果に少々落胆しながらも、私は教皇に謁見する許可を頂くため、聖堂内を探す事にした。

ぱたぱたとせわしげに書類を持って走り回る僧が、私を見て足を停める。その若い僧の怪訝な表情が見てとれる。
「異教の方でしょうか。我がアース教皇庁に何かご用でしょうか」



 387279: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 05:23:13

恐らくは、私の頭に被ったヘジャーブが、異教の僧職を彷彿とさせたのだろう。ましてゼロアースなる聖神アースにとって不倶戴天とも呼べる存在の出現。
異教に関して過敏になるのも仕方なかった。
「異教?あ、ああ。これは故郷の風習だ。そぐわないなら脱ぐよ。私は異教の者でもないし、十字軍についてお伺いしたいだけだ」
そう言いながら頭に被ったヘジャーブを脱ぎ、腰に巻きつけようとする。
「あ、そのままで構いません。どのようなご用件でしょうか」
警戒した異教の訪問でなかった為、僧の口調が少し柔らかくなった。

私は、背が少々低い若い僧を目線の下に見ながら告げた。
「十字軍に加えて欲しい。教皇猊下へお取り次ぎを」

 387284: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 05:35:11

教皇の執務室。教義に忠実に、質素な什器と、厚い書物が部屋を囲んでいる。
薄緑色の髪と、同じ色の瞳は私をじっと見つめている。
この全てを見通そうという瞳に、私は嘘はつけない。下手な取り繕いはやめよう。感じたままに話そう。
「まずは、私の国の烙印解除について賞賛の御言葉を頂き、アース信徒ではありませんが、感激しております。何の権限もない一民草ではありますが、お礼の言葉を述べさせて下さい。ありがとうございました。
そして、ご多忙なのに、お時間を頂きありがとうございます。ただ、私の口から直接教皇猊下に参加への決意、聞いて頂きたいと思いました。」

 387285: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 05:45:49

「正直、私の戦闘能力は人並み以下です。参加をしたところで、戦いについて貴方を満足させるような結果は得られないと思います。
恐らく、ゼロスパイアは私のような弱き者を『価値なきもの』と称しているのでしょう。ひどく悔しい話ですが、否定は出来ません。
ですが、ただ弱いという理由で戦いを放棄してしまっては、私はいつまでも弱いままです。
私は強くなりたい。だから戦いたい。その為に私は参加を願ったのです。

そして、私達が一時とはいえ、ゼロスパイアに奴隷として従属を強いられた時の屈辱、苦しみ、耐えきれるものではありませんでした。」

 387286: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/22 05:52:32

「もう、これ以上あいつらによる苦しみを広げたくない!
一刻も早くあいつらをこの大地から消し去りたい!
だから!ですから!十字軍に参加させて下さい!

お願いします!」


私は、教皇猊下に叩頭せんばかりの深さで、頭を下げた。


覚悟も何も出来ている。

優しくもない、賢くもない私が皆を守るために出来る事は、ただ戦う事だけなのだから。

 387287: ・ ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/22 05:59:59

ここが有名なアース教の本拠地か。
ふん、皆慌しく動いているな────まぁ、落ち着けよ。

幸か不幸か────この場合俺らにとっては僥倖なのかな────敵はどっしりと腰を据えているぞ。

奴が現れてからというもの、世界に名だたる強者どもが
ある者は慌てふためき、ある者は嘲笑を浴びせ
そしてまたある者は戦いの予感に喜び打ち震えている。

その様子を奴は嘲りながら見ているに違いない。

ネヴァモア君───いや、教皇。
君が落ち着かなくてどうするのだ?



 387289: ・ ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/22 06:08:35

君の意図する流れとは別に
奴と対峙している者達もいるんだ。

教皇、君の持つ知略・過去の教訓から学ぶ姿勢を
俺は信じているんだ。
君が落ち着かなくてどうする?

廻りに集っている、君が知古を得ている方々の方が
群れを先導しようとしている君よりも落ち着いて見えるぞ。

そしてこの動きはマスコミに拠って
世界各地に知れ渡っているはずだ。
その動きに合わせる様に準備を進めている者も
きっといるはずだよ。

何よりも────貴方には強い味方がいるはずじゃないか。
アースという名の・・・・・。

 387293: フォーカスさんを受けて、というのも違うのですが:アースグリム アースグリム 2004/01/22 07:38:28

『名』、というものには力があります。

困難に直面した時、多くの者は愛する者の名を呼べば、力を得る事が出来ると言います。戦場で散っていく兵士達の今際の言葉に、良く母親や、故郷に残してきた恋人の名であったりするのも、その為でしょう。

さて。
私達教会の人間にとって、聖神は、目指すべき姿であり、言わば師、それ以上の存在。

その御名を大切に思うのは、無理からぬもの、とお思い下さい。

私達教徒にとって、「アースの御名の下に」という言葉は、言わば、戦いに赴く自分を奮い立たせる言葉でもあるのです。

皆さんが、それぞれ心にお持ちであろう、『勇気の言葉』と同じように。

 387294: 。:アースグリム アースグリム 2004/01/22 07:51:00

「そんなことだから時にその名を濫用し、暴虐を尽くす狂信者が現れるんじゃないか」
という声は勿論あるでしょう。現に、このネバーランドにもかつて、『アースノヴァ』という存在が出現しましたからね。

ただ。
卑近な視点で見ても、この度の戦いは、例え偽神であろうが何であろうが、常ならぬ力を持つ、言わば我々よりも聖神に『近い』存在から、自分達の生活を守り抜く為の、言わば『防衛』の為の闘争であり、狂信者であろうが、穏健な信者であろうが、参加する者はする。しない者はしないでしょう。

 387295: というわけで:アースグリム アースグリム 2004/01/22 07:59:00

参加することに高尚なことを考えることは、必ずしもありません。

私は、『聖神』と名乗り、人の営みを破壊せんとするその行いに憤りを感じ、私と、私を支えてくれている皆の為に、剣を持つことが出来ます。

我等聖神の仔
我等聖神の寵児

――聖神の御名を冠する教会の一員である我々には、それ以上に今ひとつ、大きな戦いの理由があるに過ぎません。

諸氏は、諸氏の思うところを果たされればよろしい。

私は、
聖神の御名を不当に貶める者。
聖神の存在を侵そうとする者。
私の愛する者、支えてくれる人達、彼等、彼女等を脅かす者。

全てを討ち払わんと考えているに過ぎません。

 387319: うわあ、メンテ挟み(死 アースグリム 2004/01/22 10:57:43

それは、『人として』生きる為の闘争なれば

私は、アース教会『正義』の使徒。希望の承認者。

『汝、弛まぬ上昇への努力を為せ』。


我が『聖義』に従い、不肖の身ではありますが。

遅くなりました、猊下。

アースグリム、ベルヌーブより参戦致します。

 387337: それと:アースグリム アースグリム 2004/01/22 11:51:08

フォーカスさん、もしこれを聞かれているのであれば、祖国の友人達にお伝え下さい。

私の独断で行動することをお許し願いたい、と。

それと、彼女に。

ゼロアースは、我々に隷従を要求しています。
私は、貴女が自由に飛ぶこともできない、歌も歌えない世界を許す気にはなれません。

アース教の根本原理には、『愛』があります。

相談もせず行動した理由は、一口には言えませんけれど。きっと貴女は怒るでしょうけど、まあ、それにしたがって動いているに過ぎない、ということで。

――クレームは、戻ってからいくらでも聞きます、とね。

そういうことでひとつ、宜しく各位。

 387379: おお、我らが神に逆らうものがこんなに インフェルノ 2004/01/22 14:25:20

と、言いたかったのですが、我らが北西大明神より神託が下りました。

「暇」

面白くないのでこれより別路線で行くことになりました。

アース教とゼロスパイアの戦いに幸され。
神は混沌と狂乱を望まれるものなり。

今までの私の発言はなんだったのー(ノД`)

 387403: 天井裏より、踊る会議(せかい)を見物する子鼠が一匹:三日月 三日月 2004/01/22 16:14:29

「……暁月十字軍、ですか。
 ネヴァモア様、動かれるんですねぇ……」

夕刻の少し前。自宅のダイニングにて。
ニュースペーパーに躍る文字を長し読みつつ、少女は欠伸をかみ殺す。
テーブルの上には暖かいココア。暖炉にはパチパチとはぜる炎。

実に平和。

「奴隷だか小作人だか知りませんですが。国家仕官者は大変ですねぇ」

魂の大罪を背負う少女は、今更仕官のことは考えていない。
だから、他人事のように呟いて。マグカップのココアをひとすすりする。

正直、好奇心が疼かないではないのだが。
それで見物を始めてしまった時、自分には特等席を求めたがる
悪癖があることを少女は自覚している。

 387404: ・ 三日月 2004/01/22 16:15:58

少女の「マスター」がいつ動きを始めるか分からない以上は
ちょっと見物、と出掛けるわけにもいかないのが難しいところだ。

(まあ、それに――)

ひょっとしたらあのゼロスパイアとかいう奴の方が面白いかもしれない――
と、少女は内心ひとりごちる。

神が、人が、どう動くのか。
少女は窓の外を見て、小さく笑う。

(今は、こうやって間接的に見てる方がいいかもしれませんですね。
 それに――)

この雪の中飛んだりしたら、確実に風邪をひきそうだ。

 387409: ま、なんだ フェイト・ロイヴァス 2004/01/22 16:29:33

停滞した世界はつまらない。
俺みたいなのには特に、な。

だが、世界の滅びなんてものはお断りだ。
もしもゼロアースがそれをなすつもりなら対抗する。
そうでないならば、まあ、しばし様子見といったところか。

アースノヴァ再興の兆しもあるが、あれもまあ、やろうとすること次第、だな。



 387444: 戦うこと…… ルティウ 2004/01/22 19:24:47

暁星十字軍。
アース教徒として此処にやって来たぼくは、
それぞれの想いや決意の強さと……人の少なさに、驚いた。
人数的に少ない訳では無い。
ただ、アース教の方々の方が……やはり多く見られるだけで。

「いえ……まだ……これから、ですよね」

自分の頭に言い聞かせるように呟いて、
ぼくはその考えを振り払った。

信仰心、それが向けられる相手は、
それぞれの意志によって違って良いと思う。
それぞれが、それぞれの大切なモノの為に戦うのは、
仕方の無いことだと思う。良いことだと思う……。
だから、無理に信じる必要は無いと思うのです。
それぞれがそれぞれの信じるべきものに、
いつか気付く筈だから。

 387445: ・ ルティウ 2004/01/22 19:27:24

神。隷属。破壊。
壊してしまっては……そこから生み出されるモノなんて、
何も無いじゃないですか……

存在してこその可能性。
上を目指せばこそ生まれる結果。

自らが後ろを向いてしまった時に、齎してしまった瓦礫の山。
償え無い罪は、いつまでもぼくの目に焼き付けられている。
……あんな光景を見ても何も思わないのでしょうか?
隷属や破壊を行っていては、傷付けていては、
敵とされても仕方の無いことかもしれません……

ぼくが戦ったところで大した力にはなれないけれど……
微力ながらお手伝いさせて頂きます。

アース神のお導きがありますよう……
ともかくは、築城支援ですっ!

 387449: 御託はどうでもいい・・・・ ジュ―ゴロー・サカイ 2004/01/22 19:40:22

強い相手がいるから斬る。
それだけだ。

 387460: ・ ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/22 20:16:13

強い奴が居るから斬る・・・か。

ジュ─ゴロー君。
君は単に強い奴と戦う事のみを目的にしているようだ。

それはつまり斬る為に斬ると言う事。
それは何処かゼロスのやりようと変わらぬと
俺なんかは思ってしまう。

巧くは言えず理由があるわけでもないが。

教皇よ。

この様な思いを持つ者でさえも
十字軍を名乗れるのか?
俺達は何の為に立つのだ?
俺達は誰の為に剣を持つのだ?


 387461: ・ ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/22 20:16:43

教皇よ。

貴方は言葉を多用し武器と変え
その武器で世界に団結を持ち掛けている。
そして世界の守を目的として攻を用いるのではないか?

攻の為に攻を用いていたのでは・・・・。



俺はそこのジュ─ゴロー君より遥かに弱い。
戦うと言う事、その全てに関して。

だが。

今この手に持つ剣の意味を貴方に教えられ
その思いをこの剣に注いでいる。


 387462: ・ ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/22 20:17:30

教えてくれ、教皇よ。

彼の剣も、そしてこの俺の剣も
貴方の言葉に賛同した他の者達の剣も
全てが同じであるのか?
全てが貴方の意図する方向への手段足りえるのか?
強者であれば目的が異なる者でも集えるのであろうか?


それとも戦う事に何某かの理屈を欲している俺が────
この俺がおかしいのか?

どうか教えて欲しい。

 387492: ネヴァモアさまに問うてはなりません:イリス イリス 2004/01/22 21:23:51

問うべきは、己自身の心。
示すべきは、己が決意。

ネヴァモアさまとて、迷っておられるのです。
志を抱く者を集めて、何ができるのか。
いえ、そもそも、アース神の名の下、果たして国や勇士は集まってくれるのか。
信仰の薄くなったこの「永久なる大地」。そこでのアース神の影響力、いえ、御力そのものにも、密かに疑念を抱かれているのかもしれません。

 387493: ですが:イリス イリス 2004/01/22 21:24:52

ネヴァモアさま。

たとえアース神の「永久なる大地」への影響力に疑念を抱いたとしても、
貴方様ご自身が抱いている信仰を疑うことはできないはずです。
その、己が心に秘められた、たった一つの真実に従い、
思うがままに行動なされませ。

貴方様が今何をなしたいと思っておられるか・・・その「決意」の下に。

 387494: ・イリス イリス 2004/01/22 21:25:39

相手が神であろうと、偽神であろうと。
彼らが行おうとしていることは、たったひとつ。

「蹂躙」

それを承伏できないからこそ、ボクは闘う。旅を続ける。
それがボクの理由。

ボクの理由はボクのものであって、ネヴァモアさまや、
サカイさま、ヨシフさまや他の皆様とは一致しないのかもしれません。

でも、それでいいじゃないですか。
そうおもうです。

 387497: ・・:イリス イリス 2004/01/22 21:26:40

何よりも・・・・異なる考えを持つ者同士が、
一つの目的の下、一致団結できたとしたなら・・・

それだけで、すてきなことじゃないでしょうか。

・・・ボクって単純ですか?(///)


いにしえに滅びた民の巫女より。

 387520: わはは(^^;) シェルフィー・シーズニング 2004/01/22 22:34:33

教皇陛下に怒られましたぁ〜☆

こんな迷える子羊に、お赦しを

でも選択肢ってもう狭まってきた感じが・・・烙印国が残ってても、ゼロス色々やるのばれちゃった訳だし・・・これに既得権に執り付かれた権力者の不安に火が付けばねぇ。
まだ内部抗争してる暇がある内はダメかな?

 387530: フェンリルさん… シンクレア 2004/01/22 22:57:56

冥界軍を従えているからといって、あいつがそんな大層な名目を
継いでいるとは思えない。

あいつは聖神ゼロアースが降臨すると言っていた。
既にそんなものを信奉し、先遣隊として働いている者が、
冥界の王の意思を実行する必要があるんだろうか?
それなら、そもそもゼロアースでなくムゲンの名を叫んでいるはずだ。

手段がヒトゲノムでなくとも、世界の浄化は望んでいるのかもしれない。
けれど、それはゼロアースにとって居心地のいい世界を作ろうとしているだけなんじゃないのか?
力で生物を屈服させ、神の為の奴隷にし終わった世界に。

でなければヒトの隷属化なんて回りくどい事はしないだろう。

 387531: 2 シンクレア 2004/01/22 23:00:19

それに、何よりも…

神滅騎士団は世界を縛る神を滅ぼし、自分達の手で未来を掴み取る為の騎士団だと思っていた。
俺の知っている神滅団員は皆、形は違ってもそれを実行し得る気概の持ち主ばかりだった。
そして、貴女のその2つ名もそれに相応しいものだと。

ゼロスパイアがムゲンと同じことを考えていた場合、
貴女は仕方ないこととして諦めるのか?
その為にヒトは殺されろっていうのか?

絶対に納得なんか出来ない。

事が進んでから剣を抜いても遅いんだ。
倒すべき敵が居る時に戦えずに、アースなんて倒せると思ってるのか!

 387538: ・ 紗羅 2004/01/22 23:16:18

神...それは絶対の存在?

少女は信じていた。

けれど...

神の名の下に行われる殺戮。
それさえも正しいと思っていた...
けれど、少女はふと我に返ってしまった。

血に染まった自分の手を見て...

少女は堕チタ。


それ以降少女は神を信じない。
信じるものは自が身と少しばかりの大切な仲間。

 387539: ・ 紗羅 2004/01/22 23:16:53

ゼロスパイア...貴方が神であろうと無かろうと
私には興味が有りません。

けれど...私の大切な仲間に傷を付けようとする
貴方を見過ごすわけには行きません。

微力ながら、挑ませて頂きます...未来の為に!


 387550: ふふふ… セバード・C・シェール 2004/01/22 23:40:27

「八つ裂きですか…」

混乱を利用する、戦においてそのような行為は禁忌に非ず。兵隊からすれば、混乱の元がなんであろうがあまり関わりが無い。

…もっとも。昔の私なら違ったでしょうけど。

神。コリーアの流れを組むアース神も、新たな神ゼロアースも私にとっては変わらない。神の慈悲を信じるには、私はいささかひねくれてしまった。
神とは答えぬもの…今はそう思う。

「望むところですよ、教皇…この穢れた身、八つ裂きにしてください。いささか容易すぎて拍子抜けするかもしれませんけどね?」

人を救えぬ神。政治を下賤と蔑むことは出来るのだろうか。
…私の友人は、神を信じて…逝った。

 387560: 「神」への絶望を。 セバード・C・シェール 2004/01/23 00:08:34

敬虔な信徒が裏路地に骸を晒す。

神を侮辱する者が栄誉と富を手にする。


神は自分を信じる者さえじつにあっさりと袖にする。


恩恵とて結局は政治に利用されるだけのもの、本当に困った人を神が助けたことがあっただろうか。

…教皇を信用することは容易い。ですが、神は信じられない。


「…アースの力で、一体何が救えるというのですか…?」

 387573: 神は仰った、ただ見ていろと。 インフェルノ 2004/01/23 00:39:46

かの地ではアースノヴァは復興に向け動き出したようだ。
敬愛なるアース教の諸君はいかがするのかな?

かの狂信国家が過去に行いし行動は汝らも知っての通りである。
汝らが今後かの国家とどう付き合うのかは関知せぬ。
所詮我らとは別の神の教えを信ずる国家でゆえに。

共に歩もうと、敵対しようとその過程は我らが神を楽しませようから。

我らが神が楽しき事こそ我らがが楽しき事。
我らが神の喜びこそ我らが喜び。

汝らの纏まらぬ混沌たる歩みを期待する。

我らが神の視線とともに。

 387599: 面会者と ネヴァモア 2004/01/23 02:54:54

流石にこのような宣言を出すと面会希望者は後を絶たない。
そもそもアース教会は巨大組織という程の規模は無く、
故に「教皇」であるネヴァモアも、
椅子にふんぞり返って報告を待つばかりとはいかなかった。

面会した者達は、いずれもそれぞれの強い思いを抱く
良い意味で個性的な者達がほとんどであったが、
中でも特にネヴァモアの印象に残っている者が幾人かいる。

ヘジャーブ・ハセランはその一人である。
褐色の肌をした、どことなく異国情緒を漂わせた彼女は、
己の弱さを率直に語り、その上でなおも
戦闘に参加したいのだと熱っぽく語った。

 387600: 、 ネヴァモア 2004/01/23 02:55:29

そこには敗北による恨みなどというものは無かった。
ただ自らの力量という現実を静かに見つめ、
それを乗り越えていかんとする精神――
アース教が最も重視する「向上」の精神
――があるのみであった。
少なくともネヴァモアはそう感じ、好ましく思った。

「頭をお上げなさい……あなたのその言葉に、
 私は最大の敬意を払わずにはいられません。
 あなたは自らを『弱い』と仰る。
 だが私にはそうは思えない。
 自らの『弱さ』を認め得る人は……強い。
 何故ならその人はどこまでも
 成長していく可能性があるのだから。

 いいでしょう。あなたの力を我が軍隊へ。
 こちらからお願いいたします」

 387601: 、 ネヴァモア 2004/01/23 02:55:59

また、ヨシフジュガシヴィリという男からは
早速たしなめられてしまった。

「君が落ち着かなくてどうするのだ?」

まったく、その通りであった。
ネヴァモアは赤面して己の動揺を反省した。

「恥ずかしい所を見せてしまいましたね。
 そう。私が落ち着かずして、
 どうして他の者に落ち着いていよと求められよう。
 
 だが――だが、もう大丈夫です。
 あなたの指摘を私は忘れず、
 そして二度と取り乱しはしない」

 387602: 、 ネヴァモア 2004/01/23 02:56:33

同じ彼からこんな事を尋ねられた。
「全てが貴方の意図する方向への手段足りえるのか?
 強者であれば目的が異なる者でも集えるのであろうか?」と。

イリスという女性が表れて、問うてはならないと言った。
ネヴァモアは基本的に彼女の言う事に賛成であったが、
彼女を制して言った。

「ありがとう――が、私は答えねばなりません。
 
 ヨシフジュガシヴィリと仰いましたね。
 私は可能だと思います。
 例えばこの剣をご覧なさい」

 387603: 、 ネヴァモア 2004/01/23 02:57:03

そう言って彼は腰に帯びた二本の剣、
「太陽と戦慄」の片割れを抜いて見せた。

「この剣……人は単に私が手にしているという
 その一点を理由に『聖剣』などと呼びます。
 しかし思えば可笑しな話ではないですか。
 こんなのは単なる刃物に過ぎないのだから。
 か弱き者に突きつけて脅迫の道具にだってできるし、
 通りすがりの老人の首を切り飛ばす事だってできます。
 その一方で野菜を切ったりもできるし、
 人を護るための武器としても使える。

 387605: 、 ネヴァモア 2004/01/23 02:58:11

 こうした違いは一体何に基づくのか?
 剣自体ではない。剣は所詮一つの道具に過ぎない。
 大切なのはその働かせ方――力の向かう方向ではないでしょうか。

 だから邪な意図を抱いてこの軍に参加する者があったとしても、
 彼が軍の目的のために動くのである限り、
 私はその者を排除しようとは思いません。
 
 自分が納得できない心根であるという事を理由に
 その者を排除せんとするのであれば、
 それは自らに服従を望み、従わぬ者には破壊をもって臨む、
 我々がこれから戦おうとしている相手と
 変わらぬではないですか」

 387606: (終) ネヴァモア 2004/01/23 02:58:44

理想論ではあった。が、宗教とは理想を説くものである。
それに彼には人間に対する信頼があった。
人間とは、一時の心が永遠に続く――
そんな単純なものではないという信頼が。

「正しい理の内にある限り、人は変わり得る。
 その可能性を閉ざしてはならない」

それが彼の信念であり、アース教の根幹でもあった。




面会が一段落すると、ネヴァモアは部下の聖職者に命じた。

「アースグリム司教とバケイ司祭をここに」

 387609: 後で消したいPL余談 ネヴァモア 2004/01/23 03:07:20

レスを下さる皆さんの全てに何らかの反応を示せればよいのですが、
量が量だけにそうもいきません。
結果、あたかも私が気に入らないレスをスルーしたかの如く
見えたとすればそれは誤解であります。
今後もどんどん参加していただきたいと願うものです。

 387612: 神ですか・・・ 水無瀬蓮華 2004/01/23 03:19:40

私は、一人笑みを浮かべながら右往左往する人々や兵士達を眺める。
「未だにこの世の者達は神の名を口にしながら他者を拒絶しますか・・・この世界には神なんて居るわけありませんのに、愚かな事です・・・」
そもそもこの世界にて自らを神と呼びし者は元を正せば人でしかなく、そこに力の違いこそあれ、やっている事はなんら人と変わらない。

 387613: 、 水無瀬蓮華 2004/01/23 03:19:55

その事にすら気がつかずただ盲目的に神の名を唱え、神に縋り、神を語り混沌へと突き進む・・・
「本当に見ていて飽きない世界ですね・・・でも、それももう終わりが近づいている事にどれだけの人が気付いているのかしら?
・・・そうね、知らずにその時が来る方が幸せなのかも知れないわね」
一人目を細めると私は最愛の乙女が待つ自らの居城へと戻っていった。

 387616: 青年よ フェンリル 2004/01/23 03:30:12

確かに君が言う通り、ゼロはムゲンの名を借りただけのようだ。
ただ…この世界において死は終わりではない。

それは肉体の消滅であったり、魂の開放でもある。
必ず迎える輪廻の復活がある限り。

が、死ねない私には羨ましい事。
しかし死を恐れる者には恐怖でしかないだろう。

私にも意思があれば、私に従う者にも意思があり
生きる全ての魂に意思がある。
さらに自然にも意思があれば、神にも意思がある。

私は私の意思に従い、行く道を進む。
シンクレア、君は己の信じる道を行けばいい。



…それにしてもゼロアースとは…
アースの力の衰えと時期が一致……まさか…

 387620: 宗教談義 ネヴァモア 2004/01/23 03:48:29

アース教という宗教はとかく誤解されやすい。

最も多い誤解の一つは
「アースを盲目に崇め、他の何物も認めない」
というものである。
これははっきり教義と異なっている。

アース教の目標は「人が神になること」である
(ここで言う「神」は絶対的な存在を意味しない)。
「神になる」とは「神に追いつく」とも解せる。
つまり人間と神とを同直線上に置いて考え、
神を別次元のものとは見なしていないのである。
それゆえに盲目的崇拝とも無縁である。

これは非常に独特な目標である。
神に超越性を認めない教義というのは異端的ですらある。

 387621: (終) ネヴァモア 2004/01/23 03:51:54

そして、しばしばアースに対して持ち出される
「元々人間でしかなかった」という批判。
これはアース教にとっては何ら批判にならない。
何故ならアースが元人間であれば
人が神になり得る可能性が認められ、
掲げる目標が決して夢物語でない証明となるからである。

アース教にとってアースとは
「元々人間でしかなかった」故に価値があり、
信仰の対象たりえるのである。



ネヴァモアに言わせればアース教こそ
何よりも人間味に溢れる、人間らしい教えなのだが……
この事に賛同する者は数少ない。

 387622: ほう ゼディル 2004/01/23 04:00:53

人が神へとなる・・か

過去をさかのぼれば魔王ジャネス、イプシロン、コーリアが成した行為
それ自体は私としても興味はあります
だが巨大な力を持った人の心はその力を己の欲望のままに使ってしまわないのかな?

身体はすぐに進化出来ても心まで進化は出来ないのだからね・・


神の領域は真の神(自然神)のものだと思いますね

 387627: 時列が微妙にずれてるのは勘弁して下さい。 シュアリー 2004/01/23 07:17:56

自分を見知る者がこの事を聞いたら何と思うだろうか。
まぁ、そんなことはどうでも良いのだが。


ジャピトス近郊。
寞野に点在する農園の一角に、煉瓦立ての瀟洒な建築がある。
アース教教皇庁。

信仰心など欠片も無い自分には、一生縁の無い場所であるはずだったのだが。



教会と聞いて、もっと、ひどく堅苦しいものを想像していたのだが―――
とりあえず、果たしてそういった環境を自分が苦痛に感じないだろうかという心配は、杞憂に終わったようだ。

 387628: ・ シュアリー 2004/01/23 07:18:38

小五月蝿い記者連中が例の教皇から大した言葉も得られずに引き返していくのを見送り、藪に身を潜めるのをやめて、身なりを整えて――といっても身に付けていたのは古びたローブだったが――から、荘厳とは言い過ぎだろうが、美しい彫刻のなされた門をくぐった。


一応中の構造を把握しておくか・・・、いや、今はむしろ、下手に術を使うべきではないだろうな。


彼も神父の一人なのだろうな、と思いながら、係の者に案内されて、一つの扉の前に辿り着いた。
扉の上に『執務室』と書いてある部屋だった。

 387629: 結。 シュアリー 2004/01/23 07:19:14

ノックを二度。ゆっくりと扉を開き、内側からゆっくりと閉めた。耳障りでもないほどの木扉の軋みが二度、静かに響いた。

「お初にお目にかかります、アース教皇様。
俺・・・、いえ、私の名はシュアリー、ただのしがない一兵士であります。
敵に刃を突き立てる以外取り柄も持たぬような私ではありますが、だからこそ、この度は猊下に、私の暁星十字軍への参入をお許し頂きたく、馳せ参上仕りました。」




これでいい。


これで、俺は。

 387630: ・ ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/23 07:19:29

俺の声が、俺のような者の声が
貴方の耳に届こうとは。

貴方が落ち着きを持ってくれれば
必ず良い知恵が浮かぶと信じている。

窮地に追い込まれた世界を最後に救うのは
剣ではなく知恵であると、
俺は未だに信じているからな。
無論、今は剣を持つべき時である事も
理解しているんだが。

そしてイリス君にも感謝をせねば。

無自覚に他人を諌め
己の業には無批判であった。


 387631: ・ ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/23 07:20:05

なにより教皇よ。
これだけは理解をして頂きたい。

俺は他者を排除したかった訳ではないのだ。

自ら手にした剣を見つめているうちに
そして同じく剣を持ちゼロスと対峙する者を
近くで視ているうちに
彼と我の剣は何処を向いているのか気になってな。

俺自身は納得して剣を握っていると
そう思っていたのだが
いざ戦場に赴く段になるや否や
自身の迷いを具現化する───剣がな───
そのものになってしまっていたんだ。


 387632: ・ ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/23 07:20:45

そんな折。

俺の直後に現れたジュ─ゴロー君の言葉がふいに聴こえ
帰路の途中友人と談笑している時でさえ耳に残り
気になって踵を返した、と言う訳だ。

ジュ─ゴロー君、君は気分を害してしまったはずだ。

本当に申し訳ない。


そしてそこの天魔の宿将よ。
この場所に集いし者の中には

知恵を持ち言葉を振るう教皇がいる。
力を持ち剣を振るう侍もいる。
過去を知り戦略を練る軍師もいる。
信仰心を持ち敵を分析する者もいる。
筆を持ち世界に流布するマスコミだっている。

これらが集合した際には
なんらかの力になると思わないか?


 387633: 終 ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/23 07:21:20

現状を打破する力。
未来を創造する力。

確かに神などと言う者に縋ろうとするのは
何かが違うと、俺は思ってしまう。

だが其処に集いし者達の力は
神の力なんかでは無い。
この世界を作り上げるのは
意思に裏打ちされた人の行動なのだ。

そして神を崇める行為とは
意思の力を強固にし
道半ばで挫けぬ為の人の知恵ではないかな?

あぁ、俺は神では無く
教皇の言葉に拠って意思を持ったのだがね。

 387638: 追記 ヨシフジュガシヴィリ 2004/01/23 07:37:21

教皇。

貴方の言葉で迷いが晴れたよ。

ありがとう。

 387658: 単純で在るが故に、それは硬く強い:ガル ガルガード 2004/01/23 11:05:30

遅ればせながら。

信仰と友情。
そして遠い日に誓った忠誠と、我が身に刻まれた『信義』の銘に従い、暁星十字軍に参戦いたします。


難しい理屈など不要。
私にはこの理由で充分。命をかける価値がある。戦える。


願わくば、我等の剣が大陸の未来を斬り開く至高の刃とならん事を。

聖神アースよ、我等に御加護を。

 387679: 「かの者の五体を打ち砕き、 ハイント 2004/01/23 12:18:29

血の一滴……

肉の一片たりとも……

ネバーランドに留め置いてはならない。



アースもそれを望み給うであろう!」

なぁ、教皇サンよ。

物騒だな、アース教は。

聖職者のアンタが
剣を帯びてるのも不思議だ。

まぁ、
俺の考えが古いのかもな。

 387682: 俺はガキの頃から ハイント 2004/01/23 12:29:12

「異界の書」ばっかり読んでたから

どうも、
「十字軍」って言葉が嫌いなんだよ。

それ以前に
軍隊そのものが嫌いなんだが。

アンタ等が
目的は、ともかく
「ゼロス&不愉快な仲間たち」と戦うこと自体には
何の文句もない。

一日に、こなせる戦いには限度がある。

俺は今日、やるべきことは済ませたもんで
忙しいアンタにゃ悪いが
アース教について、いろいろ聞かせて欲しいんだよ。

 387687: 「アースの力は不可侵で、未だ ハイント 2004/01/23 12:37:58

傷を加えられた人間はいないのだから」

本当に、そうだろうか?

半裸は
「あまりにも能動的で無い」ことで
多くの民を傷つけてはいないか?

半裸に失望し
ネバランを去った者も
多いような気がするんだが。

 387689: アルカリスが言ってたんだが ハイント 2004/01/23 12:45:32

『信仰する者も減り、
 世界を束ねる神「アース」の力も弱りつつある。
 自業自得といえば、それまでだが、
 アースは、今、自分の従者たちさえ抑えられないまでに弱っている』

奴の言葉を信じるならばの話だが
ゼロス達は、半裸の従者
半裸の弱体化に乗じて
謀反を起こした者たち、と。

そう俺は解釈した。

 387717: アース教の目標は「人が神になること」である ハイント 2004/01/23 13:24:49

俺はコリーアだろうが半裸だろうが
天界の連中にはウンザリなんだよ。

単なる「超人」のくせに
神サマ気取りだからな。

神になりたいなんて
俺にしてみりゃ、酔狂な話だ。

俺は一人の
エディン人で居たいから。

人間も亜人間も
「完全なる善」には、耐えられないと思う。
そんなの、窮屈だからな。

俺は、ただ
「世界の天秤」が
一方に傾き過ぎるのがイヤなんだ。

それは、
天秤そのものを倒してしまうから。

いつも「軽い皿」の方へ乗りたくなっちまう。

単なる天の邪鬼だよ、たぶん。

 387723: すっかり支離滅裂だな俺。 ハイント 2004/01/23 13:30:17

俺みたいなボンクラが
つい、ヤヤコシイことを考えちまった。

ホントに邪魔したな。

じゃ、最期に
アース教が最も重視する「向上」の精神へ
先人の言葉を贈るよ。



「お昇りなされ、あるいは下りなされ。同じことじゃよ」

 387749: 砂漠の地にて(遅れたぁ〜(汗 ショットマイン 2004/01/23 14:28:56

(聖神アースよ,我が祈りを聞き届けたまえ・・・)

ネヴァモア教皇の号令により結成された暁星十字軍の話を聞き,私は一人教会にて祈りを捧げていた.
一通りの【聖誓】の祈りを捧げた後,私は外套と杖を手にし,扉へと向かった.

(アース教の司教として,そしてこの世界を愛する者の一人として・・・)

「暁星十字軍に参戦させていただきます!」

そして,私は闘いの地へ行くために転送の呪文を唱えた.


 387751: 神滅とは シュイヴァン 2004/01/23 14:52:01

神を名乗るモノ全てへの無差別虐殺にあらず。

人が全て死に絶えようとも、星の命が続くのであれば問題はない。
神が人だけの神であるとは限らない。
ゼロアースが浄化の果てに、この世界をどの様にするかは解らないが
少なくとも其れが星を生かす道となるのであれば


全ての人は浄化されるべきだろう

ゼロアースの降臨を、待つのもまた一つ

 387771: 軋 フェンリル 2004/01/23 16:32:07

腰にぶら下げた鞘の中で、小さな呻きのような音がする。

ランシュバイクが、軋み始めた。
何なんだあのゼロを冠する集団は。

実際シンクレアの言うとおり、
これ以上様子を見る必要は無いかもしれない。

十字軍…彼らもアース教がどうだ、神がどうだ等
言っている場合ではないかもしれない。
名に縛られるのは人のもっとも愚かな所。

滅びを招く者は要らない。
人が滅ぶべき時は、人の手で迎えれば良い。

彼らの迷いが晴れた時、それは大きな力となるだろう。

さて私がこれ以上ここに居るのも妙な話だ。
さし当たっては…アースノヴァか。

 387778: 真鍮の部屋:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/23 16:59:54

教皇執務室の手前、主階段の右手に洗面所がある。
バケイはその鏡に向かってカトラスで器用に髭を剃っている。
無理もない。
夜は記者として。昼は騎士団長として。
人間は寝なければ生きていけないのだ。
それでも僅かな時間を惜しみ髭を剃り、髪を整える。
(戦場に出れば不要になって楽なんですが・・・・)

 387779: バザールの空:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/23 17:00:36

今日は廊下を行き交う人もいつになく多い。
その出で立ちも様々だ。
へジャブをまとった踊り子風の女性。
恰幅の良い髭の男。
マントの魔術師。
高名な剣士もいる。今日は御酒を召し上がっておられないようだ。
正確な歩幅でバケイの横を交差する。
彼女は巫術者だろうか?
魔道書とおとぼしき本を片手に部屋から出てくる。
バケイはなぜが緊張しながら、
入れ替わり開け慣れた扉をノックした。
「失礼します」

 387780: アーノンクールの庭で:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/23 17:02:44

「早速ですがバケイ司祭、これを」
扉を開けるなり部屋を歩き回るネヴァモアから言葉が飛び出した。
「入団者配置表・・・・」
「これを元に部隊の編成を行って下さい」
「これは・・・・ふーむ」
ネヴァモアはやっと椅子に座り、バケイを正面に見据えて言った。
「アースグリム司教には
 教徒を中心とした部隊指揮を。
 バケイ司祭、あなたにはその他の方をお願いします」
今度はバケイが部屋を歩き回る番だった。
「・・・軍隊らしくない人物揃いのようですね」
「司祭、アースの教えでもっとも大切な事は?」
「無論向上です。
 人はそれゆえに神が造り賜れましたし、人は神にも成る事が出来る」

 387781: アカシヤの雨に打たれて:ばけ バケイ・カーロス 2004/01/23 17:03:25

ネヴァモアはゆっくりと話し始めた。
「人間こそがアースの教えそのものなのです。
 だから私は教徒と非教徒を分けたくはないし、そのつもりもない。
 司祭、あなたも元はアースの教えからは遠かった。
 だが、今はアースの教えを実践されておられる」
「・・・・」
「そんな人間味ある司祭だからこそ、
 人間味ある人々と戦って頂きたいのです」
「・・・解りました。非才の身ですが、努力を傾注させて頂きます」

部屋の外は1月の風が轟々と吹いていた。
(これからが勝負ですね・・・・私に出来るのだろうか?)
まだ見ぬ戦友との出会いに楽しみと緊張を抱きながら、
バケイは窓の外の曇天を見た。

 387803: 戦うしかないのか:ミリオラーネ ミリオラーネ 2004/01/23 18:13:52

私もアースは神として、人を導いてくれるとは思う。
ただ、神の名前のもとに力を振るう事は好きではない。

ただ、そんな好き嫌いをいっていられる状況はすでに終わったようだ。
アースというわかりやすい旗のもとに集まり、人々と共にぶつかっていくべきなのであろう。
洞窟の中より馳せ参ずるといたそう。

出来る限り戦い、ネバーランドの人々のネバーランドを守っていくといたそう。

 387829: そのお言葉、賛同致します♪ ルティウ 2004/01/23 20:13:30

イリス様。

ぼくも、違った考えを持った方々でも、
同じ目的の為に一緒になって協力できたなら。
そう思います。
信じるモノが違っても、守りたいモノが違っても、
ココに存在してる、ネバーランドに生きてる人々なのですから。

ここに集まった方々の力は、きっと良い結果に繋がって行く筈です。

だから、決して単純なんかじゃないと思います。
寧ろ、素晴らしい考えだとぼくは信じたい。

ぼくが言ったところで、何の説得力も無いかもしれないですけどっ(汗

 387832: 弱いこと。 ルティウ 2004/01/23 20:22:13

築城支援を終えたその足で、教皇庁の廊下を歩く。
戦った所でろくに力になれないであろう自分の不甲斐無さ。
多大な落ち込みは隠せない。

「こうなったら雑用でも盾でも…っ」

思わず口に出してしまったことに、更に溜息を吐いて。

…人通りの多い、執務室の前を通りかかったその時だ。

 387833: ・ ルティウ 2004/01/23 20:23:08

『入団者配置表…』
そんな言葉が聞こえた。
思わず足を止める。

──バケイ様やアースグリム様、
団長の下に入団者が配置されるんだ…

自分は配置されても、足手纏いになるんじゃないか。
そんな不安が頭をよぎるが、必死に振り払う。

「…がんばらなきゃ。
簡単に壊されてなるもんか…」

自分に言い聞かせるように呟く。少しでも力になれる様に。
まずは修練に向かう為、再び廊下を歩き出した。

 387835: 弱いこと。 ルティウ 2004/01/23 20:24:11

築城支援を終えたその足で、教皇庁の廊下を歩く。
戦った所でろくに力になれないであろう自分の不甲斐無さ。
多大な落ち込みは隠せない。

「こうなったら雑用でも盾でも…っ」

思わず口に出してしまったことに、更に溜息を吐いて。

…人通りの多い、執務室の前を通りかかったその時だ。

 387836: 消えた(汗) ルティウ 2004/01/23 20:25:41

『入団者配置表…』
そんな言葉が聞こえた。
思わず足を止める。

──バケイ様やアースグリム様、
団長の下に入団者が配置されるんだ…

自分は配置されても、足手纏いになるんじゃないか。
そんな不安が頭をよぎるが、必死に振り払う。

「…がんばらなきゃ。
簡単に壊されてなるもんか…」

自分に言い聞かせるように呟く。少しでも力になれる様に。
ぼくは修練に向かう為、再び廊下を歩き出した。

 387837: 征く道 ジュ―ゴロー・サカイ 2004/01/23 20:28:29

思わず立ち止まり話を聞いていた。

だが、翼を持つ男よ、私に害するような気分など無い。
気にする事は無いのだ・・・

闘いに取り憑かれた、それ故に、言葉を交わす時間すら惜しむこの阿呆は静かに去って行った。


ただ、遺す言が有るとすれば・・・・

「彼奴の首級は私が頂戴する。至強の敵だからだ・・・・・」



 387851: ・ 紗羅 2004/01/23 21:14:08

「カスが...」

今日もゼロスパイアに打ちのめされる少女。

しかし少女の瞳は濁らず、キッとゼロスパイアを睨み付けていた。

「いつか、必ずっ!」

痛む体を引きずり、少女が病院で手当てを受けている時。

少女の耳に噂話の声が聞こえてきた。

「...マリアンやエジューに出たらしいぜ」
「メイマイもらしい、冥界と一緒に攻撃してくるかもしれないな」


 387852: ・ 紗羅 2004/01/23 21:14:29

マリアンルージュ、エジュー、そしてメイマイの郊外に
ゼロアースの一団とみられるティターンが
出現したとの情報が駆け巡っていた。

それと共にアース教の教皇が暁星十字軍と言う名の軍を組織し
ゼロアースに 対抗しようとしているという噂も。

少女はしばし悩んだ。

が、すぐに顔を上げ、歩き出した。

そう、前へ進まねば何も変わらないから。

 387853: ・ 紗羅 2004/01/23 21:14:46

前を進む少女に不安そうにひよこ虫が擦り寄っていく。

「大丈夫、ぴーすけ。私は私だから。彼らだってアース教を信じていない人は
 軍として認めないなんてことは言わないよ...多分。」

半分、自分に言い聞かせるように話すと少女はまた歩き出した。

ゆっくりとただし、しっかりとした足取りで。


 387865: ベルヌーブ摂政執務室:フォーカス フォーカス 2004/01/23 21:55:14

アースグリムの行動については一切お咎めなしということになった。
女王の個人の行動を縛る気がないという方針には深い敬意を抱くと共に、誰一人として彼を批難しようとせず温かく送り出す国民たちを誇りに思いたい。

窓の外には冥界城へと赴く戦士たちの姿が見える。
昨晩の会議の結果だ。

そして、先刻届いた通告。
冥界へ攻撃する国、攻撃するものを多く抱える国。
ゼロアース及びゼロスパイアを侮辱者をもつ国への恫喝。

どうやらゼロスパイアは恫喝がお好みらしい。
尤も、この程度で下げる剣は持ち合わせてはいないが

 387868: ・:フォーカス フォーカス 2004/01/23 21:55:46

そういえば、ネヴァモアさんに宛てた手紙は届いただろうか。
アース教の教皇に、アースの名を出すのをやめろとは残酷な助言だというのは分かっている。
その苦悩は想像を絶する。

「自分に出来ない選択を他人に押し付ける…私は度し難い極悪人ですね」

しかし、国家には限界がある。
今回の鍵を握るかもしれない暁星十字軍が十分な働きを見せるに必要だと思ったからの提言。

「私にとって護るべきはこのベルヌ、そしてこの地に暮らす人々―それを護るためなら、理にそぐわないとも、悪人と批難されても構わない」

 387882: 睥睨 きゃら 2004/01/23 22:51:35

混沌の世界にまたひとつの混沌が集結しつつあります。
大いなる力の前に、あたしたちネバーランドの住民が1つになって立ち向かう勇気を興そうとしています。

まぁね。

自分たちが築いていたものを知らない人に蹂躙されるのは嫌だろうし、そりゃ抵抗するわね。

でもね。

残念ながら先の大戦によってうまれたものは何もないの。
それなのに何を守ろうとゆうのだろう。
戦勝国が解体した巨大な組織はいまも世を混沌に導き、聖神も降臨を迎えようとする中、十字軍は神に刃向かうだけの軍に止まってしまうのでしょうか。

ほんとうにあたしたちが戦わなければいけないのは混沌であって、目指すものは秩序ではないのか。


 387889: 睥睨2 きゃら 2004/01/23 23:02:24

国ってなんだろう。
そのひとつひとつは固有の性があり、ひとつの均衡を担っているのね。
でもそれは非常に身近な単位、その仲間だけの単位なの。
秩序とは公共の利益。
極論つけるなら全体主義とも言います。

ひとりひとりの我侭を聞いていては秩序はうまれないわ。

あたしは子供でも許しません。

ゼロスパイア、それは強制的でもいい、全体の秩序を与えてください。

世界平和の本質ってそんなところじゃないかしら。


 387898: 参戦:レヴィル レヴィル 2004/01/23 23:34:09

 ――彼の者とその神が何者であろうとも。
 我が神と我が同胞たちの住まう世界を斬り裂かんとするならば、この鋼の爪牙で引き裂くのみ。

 この胸に秘する信仰の名ずるままに、今この時この場より、汝らを我が神敵と認識す。

 アース教会枢機卿、レヴィル。これより暁星十字軍に参戦する。

 ――神敵滅殺の《聖義》のために。

 387904: 迷い。 竜弥 2004/01/23 23:48:18

彼がこんな所に訪れるのは、子供の頃以来だった。
その入った理由と言うのも、決して神を拝もうとかそう言った類のものでもなかったが。

「………」
ただ彼はアースの像の前に立っていた。
祈るわけでもない。
ただ呆然と立ち尽くしていた。

(どうすればいい……)
答えを探していたのだった。
(このまま、ただ流れ行くまま、一人で戦うべきか?それとも神の兵士として仲間と戦うべきなのか?)
何故それができないか?
彼は心の中でこそ認めてきた神だが、それを崇拝しつつ戦うと言う事に、懸念していたのだった。

(神がいなければ戦えないわけではない、だが完全なる勝利を得るには、仲間が必要だ。)

 387905: 流れ。 竜弥 2004/01/23 23:49:10

時間は流れて行く。
彼はただ目を瞑りひたすら考えていた。

ある時
自分の尊敬すべき男に問われた。
「お前はなんの為に戦う?」
問われた彼は何を言ってるんだと言うような顔で答えた。
「そりゃ、自分の為でしょ?」
男は笑って答えた。
「それはその通りだが……まあ、そうだな」
意味深な笑みを浮かべた彼は
「いつかお前も気がつくだろう、国家って枠や、宗教、思想の枠を越えて戦わねばならない日もあるってな」
「はぁ?」
その時の彼は意味がサッパリわからなかった。
(……そうか)

 387906: 結論。 竜弥 2004/01/23 23:49:40

答えは出た。

彼は、アース教皇の前に立っていた。
「ネヴァーランド民の一人として、我が刀、我が体、我が魂、このネヴァーランドに捧げると共に、この十字軍に参加したい」
一呼吸置き
「されど我は神に忠誠を誓わず、我は守るべき者達の為に忠誠を誓う」

なんだそりゃ。
我ながら、自分勝手な忠誠心だと感じていた。
(さて、これでほっぽり出されたらどうするかね。)
彼は思わず顔に笑いが出てしまった。

 387914: ふむ ゼディル 2004/01/24 00:24:46

「随分と集まりましたね。

アース教徒、修羅、異教徒、訳の分からないヤツ・・」

出発を待つ中周りを見回す

力を持つ者は多い
が気軽に笑って話しかけられるような人物は少ない

『仲良くしておかないとこの戦が終わったとたん後ろから斬られそうですね・・・。

しかたありません・・斬られないように少しばかり話しておきますかな』

そういって周りにいる者に近寄り話し始めた


 387924: あらゆる神に服する心算は無いのですが コーリー 2004/01/24 00:58:40

情報誌「ガレーナデイリーニュース」に彼の寄稿が載らなくなって久しい
どうやら本業に戻らざるを得なくなったようだ。
祖国の国内は相変わらず静か過ぎるほど静かで
ともすればゼロアースの降臨すら嘘のようでさえある。

(やはりいまだ動かず・・・・。陛下はいったい何を考えてるのか・・・・)

やれやれといつものごとくため息を付きつつ
いつものごとく通る見込みの無い意見書をしたためる。

『・・・・NL外からの侵攻者は世界共通の敵というのが国法の筈
早急な支援申し出を・・・・』
(このままいくら私が吠え立てたところで国民の心は動かないでしょうね
何か手立てを考えねば)

 387925: 教皇への謁見 コーリー 2004/01/24 00:59:52

(ここはひとつ、彼のところに行って見ますか)

流石にアース教皇への面会希望者は多く
長時間待たされた挙句
実際に話を出来たのはわずかであった。

「お目にかかれて光栄です。といっても何度かお会いしてましたね」

挨拶もそこそこに本題に入る、時間が無い。

 387929: ガレの老害オヤヂの主張 コーリー 2004/01/24 01:01:51

「ネヴァモアさん、貴方なら解ってるはずです
彼の者共を打ち滅ぼすために最低限必要な体制が・・・・
東方と中部が連携しなければ、
彼らの隠された力に対抗は出来ないでしょう。
幸い、貴方はわが国に滞在している。
流石の陛下も国民の声が強まれば支援に動くはず。
しかし、わが国の民は内に篭り外を見ないものも多い
どうか、ガレ国内でも演説をして頂きたい。」
幾つか言葉を交わして退出する。

雑念がふと脳裏をよぎる
(時代遅れの法令にいつまでも拘泥する私こそ狂信者なのかもしれませんね・・・・)
(そうそう、古のアースノヴァが復活したなら・・・・
貴方にも切りかかるとします。)

 387939: 神よ セバード・C・シェール 2004/01/24 01:41:10

此度汝は何を愛せん。



…人と変わらない存在が強大な神の力を手にしたがゆえ…に生まれた栄光、悲劇。
人が神になると聞くと、どうしてもコリーアを思い出さずにはいられない。最早伝説に過ぎないとはいえ…

人は人が統べなくてはならない。…排除しようとすれば排除できる存在でなくては。


 387940: ・ セバード・C・シェール 2004/01/24 01:42:39

失われた栄光の残滓たる私。
未だ抗い続ける仲間の中で、私はおそらく異端だろう。

「…本当は黙って見ているべきなんでしょうけどね…」


先日自分で言ったとおり。「私たち」で見るならば、ここでゼロスパイア、ゼロアースと事を構えて別に良いことは無い。そのためか、はたまた興味が無いだけか、同胞の姿はここにはほとんど無い。


 387943: ・ セバード・C・シェール 2004/01/24 01:46:13

「…さてさて。現状どうにも十字軍が有利とは思えませんね、これは。どうしましょうか」

自分が参戦したところで戦力はさして変わらない。…とはいえ、私が望むのはほどほどの混乱。…ゼロアースによる一方的な蹂躙ではない。

「丁度良く、参戦者の心中は問わないとの宣言…我が陛下の別命あるまで、私はゼロスパイアとの戦いに身を投じましょう。…せめて、背後から切りつけるのは勘弁してくださいね」


 387952: ・ セバード・C・シェール 2004/01/24 01:50:58

少しでも、自分の望む未来へと歩みを進めるため…非力でもやってみよう。
その、望みが叶えられるかどうかは、それこそ神すら知るまい。


罵声と共に飛んでくる石を軽くかわしながら私は道を歩く。いずれ八つ裂きになるこの身体、すでに傷だらけの身体でゼロスパイアに戦闘を挑もうと。

「帝国軍の兵士が参戦するのは異端ですかね、やっぱし」

死せし友よ、あなたがどう思うかはわかりませんけど。
多分、間違ってないんじゃあないでしょうか。

 387987: ただいま:クラディア クラディア 2004/01/24 02:46:11

ほとんど家に帰らない同居人が、真摯な面持ちで帰宅した
「暁星十字軍」賛同
彼は彼の信仰心の元、迷うことなくその道を選んだのだろう

では、私は?

仮にも司教と名のつくはずの身
けれど、今やほとんど部屋から出ないほどの塞ぎ様
それは、自らの迷いが生んだ自滅

神への懺悔と自問自答を繰り返し続け、今だ答えの出ぬ迷路
それは、自身の根底でもあったものの消滅

 387989:   :クラディア クラディア 2004/01/24 02:52:28

今の私に何ができるというのか
今の私が何をしようというのか

けれど

我が主の名を汚す悪しき存在
それを肯定することなど無論できない

自分は、無力で
それは今までもそうだったように
これからもそうかもしれない

だから

私は主を、アース神を、アース教を信仰したのではなかったのだろうか

ふと、蝋燭の炎がゆれた

「そうね、たとえ一人では何もできなくても、多くの仲間と共にあれば、私も何か、できるかもしれない」

もう、残されたものはこれしかないから



 387991:   :クラディア クラディア 2004/01/24 02:57:27

「まだ、遅くないかしら?」

誇れるものは、すでに唯一つ
この身に残る忠誠心のみか

そして、

神と、共にある仲間を
愛し、護りたい

以前のように、強く
たとえ力は弱くとも、心は、願いは強く

見上げた聖堂は、懐かしく暖かい

「教皇様へご挨拶を。司教クラディア、職務復帰と共に十字軍へ参加致します」

 388055: 時間軸がずれ気味ですが:アースグリム アースグリム 2004/01/24 11:19:29

「猊下がお呼びですって?」
そう言って、軽く咳き込む。まだまだ、病状は芳しくない。

――もしかして、死病だろうか。

原因不明の発熱。咳。

「ごふっ――」

そして――血。口を押さえた手が真っ赤に染まる。

「――伺います、と伝えてください」
使いの者にそう答えて、私は身を起こし、部屋に置かれた洗面器の前で手を洗い、いつもの服装に着替える。

そして薄く化粧をする。顔色が良くないことを、悟られてはならない。
折角仕官国から「お咎めなし」と許可が下りたところだ。病気を理由にここで国許へ返されてはたまったものではない。

 388056: 、:アースグリム アースグリム 2004/01/24 11:21:46

「皮肉なものだな」
私室として与えられている部屋を出て、教皇猊下の執務室へと向かいながら思う。
2度と踏むまい、と思ったこの地――ジャピトス。このような形で再び来ることになろうとは。

この地の国はアース教を捨てた。
聞けば、今ある国は騎士達の国だという。
だが、志願者は、ジャピトスに残る数少ない我等教会の同志、ただ1人らしい。

この地の騎士達とやらは、一体何を護る為に『騎士』を名乗っているのだろう。

――まあ、いい。彼等には彼等の主張があろう。これに参加することだけが、かの者達へと対抗する手段ではない。

 388057: 。:アースグリム アースグリム 2004/01/24 11:24:39

第一、最早知ったことではない。

先の大戦で同盟国を裏切り、その裏切りの結果失った信用の清算すら未だ済んでいないこの地の国が、世界から取り残されようと。

ある友人は言う。

「あの時、この地の国は、『騎士』としての『道』を見失った」
と。

さて。

そんなことを考えて居るうちに教皇執務室の前に着く。

軽く、ドアをノック。

「猊下、お召しと伺い、アースグリム、参上致しました」
私は中に語りかけた。

 388075: ・・・。 DARK=FEATHER 2004/01/24 13:30:42

別に良いのです。
ゼロ様が破壊の使者であろうとも。

別に良いのです。
アース様がどのような神様でも。

何方でも良いのです。
バルハラとガレーナを滅ぼして頂けるのなら。

ワタクシの望みを叶えて頂けるのならば。
聖神であろうと、邪神であろうとどの様な存在でも構わないのです。

願わくば・・・

 388077: 祈りの歌 ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/24 13:59:59

礼拝堂から、歌が聞こえる。

高く、低く。優しく、激しく。

私は教会の回廊にある長椅子に座り、その歌を聞く。

戦う事を望み、軍への入隊を許された後も、私はこの教会にはまだ馴染めていないように思える。
それはそうだろう。私の風体は場違い過ぎる。
胸を隠すだけの胴衣、腰骨に引っ掛けるように下がっているだけの腰布。
祈りを捧げるというより、春を稼ぐ方が似合いだと揶揄されていた呪術師と言う出自。

「よくも破廉恥だと叩き出されなかったものだな。教皇猊下も懐が深いのか何なのか」

小さく笑い、渡されたばかりの書文に目を通す。


 388079: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/24 14:14:25

「ヘジャーブ・ハセラン

 上記の者、暁星十字軍入隊を許可し、バケイ・カーロス司祭付部隊に配属する。」


そう頭書きされた辞令書の下には、これから命を同じくする部隊員の名が列記されている。
バケイ司祭を除き、元々のアース信徒ではない者がリストの大勢を占めている。目的意識と士気を考慮した教皇猊下なりの配慮なのだろう。


祈りの歌は、アースを讃えるくだりに入ったようだ。
高く、激しく僧侶達は歌う。

私は、学問と興味として以外には、宗教というものにさほど関心を持っていなかった。

尤もそうであるからこそ、アースへの毛嫌いも何もなく、ただ目的意識のみで参加を決意出来たのだが。

 388081: 陣営への合流:ミリオラーネ ミリオラーネ 2004/01/24 14:19:10

参戦決意を定め、国全体を包む洞窟を出て、十字軍の人々が集まっている地にたどり着く。

入団者配置表なるものが張り出されているのが見える。
確かに、組織化せねば、大きな力は発揮できぬ。
志だけでは何も出来ぬのであるなと、改めて思う。

ここで私は出来る限りのことをする。
何も出来ぬかもしれぬが、何かが出来ることに賭ける。
行動せねば何も始まらぬ。

まずは志願の意を伝え、ゼロスパイアと対決する志を持った方々に合流するといたそう。

 388082: 祈りと希望:ミリオラーネ ミリオラーネ 2004/01/24 14:26:11

手続きそのものは簡単であった。
志を伝え、アースへの祈りを捧げたのみ。
入隊希望者が多いゆえ、細かい審査をやっている余裕もないのであろう。
私は、どちらかと言えば、にわか信者であると言う自覚はある。
確かにアースへ祈りを捧げる事はあるが、特に正式な祈り方を学んだわけでもない。
アースを頼りはするが、アースにすべてを捧げられるかと言われると悩んでしまう。
それでも、今は、アースの旗の元で、力を結集すべきであろうと思う。

受け入れていただける限りは、皆と協力しあい、全力を尽くしていこうと思う。

 388083: 少し、離れた場所にて:ゼマティス ゼマティス 2004/01/24 14:27:36

「十字軍…」

人波の中、その名を聞く。
ゼロアースと戦うために挙兵されたという、十字軍。
でも、足を向けることはない。
自分は、もう随分前に……神を信じることも、誰かと共に歩むことも止めてしまったから。

あのひとたち、元気かな?

ふとそんなことを考える。
一つの方向に向かって歩く人々のその先を見つめ。

それからあの鎖に縛された棺の前に佇む男を想う。
彼は、強かった。
今各地に出現しているという彼の眷属の少女たちも、同じように強いのだろうか。

――楽しい。

こんな時なのに、何故自分はそんなことを考えているのだろう。

 388085: そして歩く:ゼマティス ゼマティス 2004/01/24 14:28:29

巨大な棺の前に佇む金眼の男は、自分のことなど見てはいない。
だから、こうやって向かっていく。
そうすればあの眼は、いつか自分を見るのだろうか。
それを思うとワクワクする。

…そして、その後ろの「神」も。いつか。

それから、またふと思考を戻す。
横を通っていく人々は、おそらくは十字軍に参加するために終結したであろう人たち。
でも自分はもう、随分と歩む道を違えてしまったから。

くるり、と背を向け、一人逆方向へと歩き出す。
それは教皇庁への道ではなく。

「さーて、余興の前の前座といくかなぁ…」

もう通いなれてしまった道。
今日も、ゼロスパイアに会いに行く。

 388088: ∴ ヘジャーブ・ハセラン 2004/01/24 14:40:06

歌は最高潮に入ったようだ。オルガンの響きは高らかに、歌声は教会の中に響き渡る。

神へ祈ると言う事が、どのように意味を持つのか、私にはよく分からない。私は何にも祈らず、何にも頼らず、一人で生きてきたから。


だけれども、声の限り、思いと祈りを込めて歌うその声はとても美しいもの、私はそう思った。


「アース信仰って本当はどんなものなんだろう」
私は書庫に足を向けた。
彼らの信じる源がどこにあるのか、私は知りたかった。

それで、帰依するならば、それはそれで悪くない。

 388099: 天井裏の鼠:三日月 三日月 2004/01/24 16:08:56

畑仕事を終えて、いつも通りに。
ダイニングで温かい飲み物をすすりつつ、ニュースペーパーを広げる。

「ティターンねぇ……何と言うかまぁ、外務大臣さんの体調の方が
 心配になってきますですが。」

ついこの間、自分も各国外務大臣の体調悪化に大いに寄与した事実を
棚のはるか上に放り投げておいて、少女はひとりごちる。

暁月十字軍関係の記事をさらさらと読んでいく少女の目が、ある一点で
不意に停止した。

十字軍への参加候補者の名前の中に、知った名があったからだ。

「……セバード様?」

 388101: そして、JERRY→TOM:三日月 三日月 2004/01/24 16:13:05

(あんまし目立ったら危なくないですか?
 あー、でもいいなぁ、面白そう。
 でも、でー兄に怒られないかなぁ。
 んー……でも何か気になるですっ)

「えぇい!」

がたん!、と椅子を蹴って立ち上がる。
やはり少女は――自らを「好奇心に殺される猫」と称する少女は。
己の好奇心に打ち克つことが出来ない。

 388102: ・ 三日月 2004/01/24 16:14:46

(今度は、今度こそっ。私は見てるだけですよ。見てるだけ。)

自らに言い聞かせつつも、身体はバタバタと出立の準備を始めている。
そして少女は、いずれ自らに言い聞かせているその言葉すら、
いずれ己の好奇心に喰われて消えてしまうことを予感している。

持ち物を詰め込んだ鞄を肩から下げて、魔法の箒を手に取る。

外に出ると。
幸いにも、その日は良く晴れていて。
空を行くには、いい風が吹いていた。

 388109: 新しいスレに移動を希望したい邪教徒 インフェルノ 2004/01/24 16:53:29

「教皇様、人が多くなってまいりましたことですし、
この場では少々不便になっております。
そろそろ新しい場への移動を提案いたします。
現在の対ゼロアース戦線の最前線であるメイマイや
ゼロアース配下のティターンが出現場所の近くなどいかがでしょう?」

などとアース教信者に変装こっそり提案してみる。

 388140: 招かれざる客 ネヴァモア 2004/01/24 19:46:28

執務室ではネヴァモアとハイントの問答が交わされていた。

「……能動的でないゆえに人を傷つける、などと仰る。
 しかし能動的に動いたら動いたで
『神が不要な干渉を行っている』という批判が出るのは必定。

 ただ神であるが故にその全行為を否定され、
 ただ神であるという一点をもって排斥される。
 神を否定する者の理屈はいつもこうです。 
 
 私は人と神とが共存する世の中を目指したい。
 それには神へ歩み寄っていく姿勢――
 神への進化が大切なのだと思います」

 388141: 。 ネヴァモア 2004/01/24 19:47:14

その時扉を叩く音が聞こえた。

「アースグリム司教とバケイ司祭をお連れしました」

ネヴァモアは扉を開き、右手を廊下にやって
ハイントの退出を促しつつ言った。

「確かに神を目指すなどという大それた目標は
 人間の身にとって不相応に過ぎるのかもしれない。
 その事で世の中に危険をもたらしてしまうのかもしれない。
 あなたがそう思うのは自由です。
 が、私がそう思わないのも自由です。
 
 昇るも下るも『同じ』なら、私は昇る道を選びたい。
 あなたは……ここに居る必要の無い人ですね。
 お引取りを。アースのご加護のありますよう」

 388142: 第一軍出陣 ネヴァモア 2004/01/24 19:48:09

退出していくハイントと入れ替わりに、
アースグリムとバケイ不思議そうな顔をして入室した。
それを察してネヴァモアは微笑みながら言う。

「面会希望者が多くて大変です……
 しかしこれもアース教が注目を浴びている証。
 布教の一環と思って頑張りたいものです。
 
 それはそうと、あなた達に来ていただいたのは、
 十字軍第一次隊を派遣するにあたっての
 最終調整を行いたいと思ったからです。
 既にお伝えしてある通り、お二人には
 それぞれ騎士団を率いていただきます――」

二人の顔に緊張が走った。

 388143: 、 ネヴァモア 2004/01/24 19:48:52

ネヴァモアの派兵計画は以下の通りである。

まず第一軍を派遣する。
第一軍はアースグリム隊とバケイ隊の二隊から成る。
アースグリム隊は教会聖職者中心の部隊であり、
バケイ隊は外部からの参加者中心の部隊である。
このように二つの異なる色の隊を用意する事で、
信仰に抵抗を感じる者が参加し易くなるよう配慮されている。

フォーカスの指摘を受けての、苦慮の上の判断であった。

軍の向かう先はゼロスパイアの控える本拠地。
第二軍、第三軍も同様である。
各地に現れた従者達を相手すべく戦力を分散させる余力は、
残念ながら暁星十字軍には無い。

 388144: (終) ネヴァモア 2004/01/24 19:49:50

「手狭になってきましたので、
 そろそろ場所を移したほうが宜しいのでは?」

二人が去って書き物を始めている彼に、
一人の女性信徒が話し掛けてきた。

「判っています。教皇庁に人を集めるのは限界があります。
 一部を第一軍として派遣し、
 然る後に第二軍、第三軍を派遣……
 そしてゼロスパイアの待つ本拠地で合流します」

「それは良かった。では、失礼します」

彼女は足早に部屋を出て行った。


「女?」

ネヴァモアは顔を上げた。

「女の秘書などいないぞ」

 388146: スレ移行のお知らせ ネヴァモア 2004/01/24 19:53:15

三日でごれだけのレス数、ありがとうございます。
長くなってきたため次スレに移行します。
今晩中に立てますのでしばらくお待ちください。

次スレが立つまではこちらのスレを利用して下さって構いません。

 388153: 招かれざる客…。 ハイント 2004/01/24 20:10:15

「あなたは……ここに居る必要の無い人ですね」

確かに、参加する気など無かったからな。

やはり忙しいせいだろう、
俺の質問には
殆ど答えて貰えなかった。

ゼロスの件が片付いたら
もっと、ゆっくり
話をしたいな。

今は、ただ
俺は俺のやり方で
ゼロスと戦うだけだ。

さて、農場に帰って
飯でも喰うか…。
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